アジアゾウ
(インド・東南アジア)

Elephas maximus
アフリカ獣上目テティス獣類長鼻目真長鼻類ゾウ亜目
ゾウ上科ゾウ科ゾウ亜科アジアゾウ族アジアゾウ属
亜細亜象/Asian elephant
参考 1977/08 多摩動物公園 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑
参考 181119 よこはま動物園ズーラシア アジアの熱帯林 by Ryo
参考 181119 よこはま動物園ズーラシア アジアの熱帯林 by Ryo
分布: アジアゾウは南アジアや東南アジアなどに分布しているゾウの総称[インド,インドネシア(スマトラ島,ボルネオ島),カンボジア,スリランカ,タイ,中華人民共和国(雲南省のLincang・Simao・Xishuangbanna),ネパール,バングラデシュ,マレーシア,ミャンマー,ラオス]。
特徴: 体長5.5-6.5m。尾長.21-1.5m。体重3-5t。肩高3-3.9m。現生する陸棲動物では最大種。体は大きく、鼻は地面に届くほど長く、首は短くて頭部は大きい。目は小さく、四肢は太くて長い。尾の先には毛があるが、体の毛はまばら。体色は灰色や暗灰色、褐色を帯びたような灰色で、頭部や耳、鼻の基部などに薄いピンク色の斑があるものも見られる。背中が丸く、最も高い位置にある。鼻の皺はあまり隆起しない。鼻の先端には突起が上部に1つだけ(アフリカゾウとマルミミゾウは上下に2つ)。耳介は小型。前肢の蹄は5本、後肢の蹄は4本。
頭に2つのコブ。牙は雌雄共にもつが、雌の牙は小さく、ふつうは外からは見えない。
撮影: 多摩動物公園
よこはま動物園ズーラシア アジアの熱帯林
181119 よこはま動物園ズーラシア
アジアの熱帯林
備考: 11前後の種の存在が知られているアジアゾウ属唯一の現生種。アジアゾウ属の模式種。長生きで知能が高い。
主に森林(森林や草原、二次林や雑木林など)に生息。
アフリカゾウとの外見上の違いは、
アフリカゾウ アジアゾウ
体型 背中の真ん中辺りがくぼみ、頭部と腰の部分が高い 体は樽型のような感じで、背中の真ん中が一番高い
真ん中が出っ張る 左右が突出し、中央はくぼんで見える
肩を覆うほど大きい 大きいがアフリカゾウよりかなり小さい
前肢に4本、後肢に3本 前肢に5本、後肢に4本
先端突起は上下ふたつ,皺が隆起 先端突起は上部にひとつだけ,皺はあまり隆起しない
雌雄共に持つ 雌の牙は小さく、稀に牙をもっていないものも見られる
その他、体はアフリカゾウの方が大きい。アジアゾウは他の大型哺乳類と同様、温度変化によく対応。
亜種: 分布域も広いこともあり、いくつかの亜種に別けらる。もっとも広く分布しているのはインドゾウで、インドゾウを指してアジアゾウと呼ぶこともある。
インドゾウ (Elephas maximus indicus / Indian elephant)
 インドやネパール,ブータン,バングラデシュなどを経、ミャンマーやタイなどのインドシナ半島からマレー半島、中国南部の一部にも分布。
 体重2-5t程で、草原や常緑林、二次林など様々な環境に適応。
セイロンゾウ (Elephas maximus maximus / Sri Lankan elephant, Ceylon elephant)
 スリランカゾウとも呼ばれ、主にスリランカの北と東や南東部の乾燥地帯に生息。
 体重2-5.5t、体高2-3.5m程で、アジアゾウの中ではもっとも体が大きい。インドゾウよりは体色が暗いとされる。
スマトラゾウ (Elephas maximus sumatranus / Sumatran elephant)
 スマトラとボルネオ島に分布。生息地は分断。体長2-3.2m、体重2-4t程。インドゾウよりは明るい体色。
ボルネオゾウ (Elephas maximus borneensis / Borneo elephant・Bornean Pygmy elephants)
 ボルネオ島の北部と北東部の限られた低地林に分布。
 アジアゾウの中ではもっとも体が小さく、ピグミーゾウとも呼ばれる。雄でも体高2.5m程度。
†Elephas maximus asurus(絶滅亜種)
†Elephas maximus rubridens(絶滅亜種)