分布: |
アフガニスタン、インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ王国、大韓民国、中華人民共和国(香港含む)、台湾、朝鮮民主主義人民共和国、日本(対馬、西表島)、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、ベトナム、マレーシア?、ミャンマー、ラオス、ロシア東部。 |
特徴: |
額から肩にかけて4 - 5本の暗色の縞模様が入る。耳介の後方は黒い体毛で被われ、白い斑点が入る(虎耳状斑)。 |
備考: |
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫などを食べる。例として西表島個体群はクマネズミ・クビワオオコウモリ・リュウキュウイノシシの幼獣などの哺乳類、オオクイナ・カルガモ・コノハズク・シロハラ・シロハラクイナなどの鳥類、キシノウエトカゲ、カエル、マダラコオロギ、サワガニ類などを食べる。
繁殖様式は胎生。西表島個体群は12 - 3月に発情期を迎え、4 - 6月に出産・育児を行う。1-3頭の幼獣を産む。 |
亜種: |
以下の分類は主にMSW3 (Wozencraft, 2005) に、分布はIUCN SSC Cat Specialist Group (2017) に従う。
亜種ツシマヤマネコ(アムールヤマネコ)や亜種イリオモテヤマネコを独立種とする説もあったが、遺伝的距離が小さいことから本種の亜種とする説が有力。
Prionailurus bengalensis bengalensis インド、タイ王国、ミャンマー、インドシナ半島
Prionailurus bengalensis alleni 海南島
Prionailurus bengalensis borneoensis ボルネオ島
Prionailurus bengalensis chinensis 中華人民共和国
Prionailurus bengalensis euptilurus ツシマヤマネコ、アムールヤマネコ Amur cat
大韓民国、中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国、日本(対馬)、ロシア南東部。済州島では絶滅。
Prionailurus bengalensis heaneyi パラワン島
Prionailurus bengalensis horsfieldi ネパール、ブータン、カシミール地方
Prionailurus bengalensis iriomotensis イリオモテヤマネコ Iriomote cat 日本(西表島)]固有亜種
体長50-60cm。尾長23 - 24cm。体重オス3.5-4.5kg、メス2.5-3.5kg。尾背面には不規則に暗褐色の斑点が入るが、尾腹面に斑紋が入らない。
Prionailurus bengalensis javanensis ジャワ島、バリ島
Prionailurus bengalensis rabori セブ島、ネグロス島、パナイ島
Prionailurus bengalensis sumatranus スマトラ島
Prionailurus bengalensis trevelyani カシミール地方、バロチスタン
スンダ列島・フィリピン個体群を独立種P. javanensisとして分割する説も提唱。狭義の本種は大きく南北で2つの系統に分かれるという解析結果が得られている。以下の分類・分布はIUCN
SSC Cat Specialist Group (2017) に従う。
Prionailurus bengalensis bengalensis パキスタンから南アジア・中華人民共和国にかけて
亜種P. b. alleni、P. b. chinensis、P. b. horsfieldi、P. b. trevelyaniはシノニム。
Prionailurus bengalensis euptilurus ツシマヤマネコ、アムールヤマネコ 中華人民共和国北東部、台湾、日本(対馬、西表島)、ロシア南東部
亜種イリオモテヤマネコはシノニム。 |