ダイオウイカ
Architeuthis japonica
十腕形上目ツツイカ目開眼亜目
ダイオウイカ科ダイオウイカ属
大王烏賊/Giant Squid
標本 20180910 美ら海3深海への旅1 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑
分布: 北アメリカやヨーロッパ付近の大西洋、ハワイ島付近、日本では小笠原諸島などの広い範囲で発見例があるものの、深海に棲息するため、全体としては発見数が少なく、台風によって浜辺に打ち上げられたり、死骸が漂着するなどの発見例が大半。
漂着は、日本、ヨーロッパ各国、アフリカ各国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで報告がある。
特徴: 非常に大きなイカであり、日本での発見例は外套長1.8m、触腕を含めると6.5mに達する。ヨーロッパで発見された個体群になると、特に大きなものは体長18mを超えたともいわれる。直径30cmにもなる巨大な目を持ち、ダイオウホウズキイカのそれとともに、生物界で最大とされる。これによりごくわずかの光をもとらえ、深海の暗闇においても視力を発揮。
触手の長さと胴体の大きさに比べ、胴体先端の遊泳ひれが小さく筋肉中に塩化アンモニウムを大量に含んでいることから遊泳能力はあまりないと考えられてきたが、生きた姿の撮影では、深海を巧みに動く姿が撮影されている。
備考: ダイオウイカ属には複数種があるとする説もあったが、遺伝子的にきわめて均一な同一種だと判明。ダイオウホウズキイカとともに、世界最大級の無脊椎動物(同時に、頭足類)として知られる。体長はダイオウホウズキイカよりずっと長いが、体重はダイオウホウズキイカと比べるとかなり低い。
水族館等: 沖縄美ら海水族館3深海への旅1