国鉄キハ58系気動車は、日本国有鉄道が開発した急行形気動車(ディーゼル動車)。 1969年まで大量に増備(1,823両)され、1960年代から1980年代にかけて幹線・ローカル線を問わず、日本全国で急行列車を中心に投入。 気動車としては、特急形のキハ80系に次いで広幅車体ならびに浮床構造。 ベージュ(クリーム4号)を地色とし、窓周り・裾部・雨樋をスカーレット(赤11号)に塗り分けた車体塗色。 「キハ58系」という表現は、同一の設計思想により製造された気動車を便宜的に総称したもの。 広義には、北海道用の「キハ56系」、碓氷峠通過仕様(横軽・アプト区間対策車)の「キハ57系」を含む。 狭義の「キハ58系」は、キロ28形・キロ58形・キハ28形・キハ58形・キユ25形の5形式およびこれらの改造車を指す。 |
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キハ56系 | キハ57系 | キハ58系 |
車両形式番号 -旧国鉄、JR関係(四国を除く)の気動車- | ||||||||
記号 | 形式 | |||||||
種類 | 用途 | 最初は2ケタの数字(10~99) | ||||||
キ | 気動車 (電気モーターではなく、エンジンを使って走る車両)で運転台・エンジン付きの車両 |
ロ | 1等車(→グリーン車) | 1-4: | 液体式1台機関付 | 登場順に番号を割り当て | ||
ハ | 2等車(→普通車) | 5: | 液体式2台機関式(除6-9) | |||||
ネ | 寝台車(1等:ロネ2等:ハネ) | 6-7: | 大馬力機関付 | |||||
シ | 食堂車 | 8: | 特急形 | |||||
キク | 制御車 気動車と連結する運転台付きでエンジンなしの車両 |
ユ | 郵便車 | 9: | 試作 | |||
ニ | 荷物車 | 3桁の形式番号の系列 | ||||||
ヤ | 職用車 | 原動機 | 用途 | |||||
キサ | 付随車 気動車と連結する運転台・エンジンなしの車両 |
ル | 配給車 | 1-2: | ディーゼル機関 | 0-2: | 通勤、一般形 | 登場順に番号を割り当て |
ヌ | 暖房車 | 3: | ガスタービン機関 | 5-7: | 急行形 | |||
エ | 救援車 | 8: | 特急形 | |||||
9: | 試作 |