国鉄115系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した近郊形直流電車。 1963(昭和38)年から1983(昭和58)年まで改良を重ねながら1,921両が製造。 暖地・平坦地向けである113系に対し、基本的な部品の共通化をしつつも山間部・寒冷地・急勾配路線での運用を考慮し耐寒耐雪構造・勾配対策が施工された近郊形車両。 ローカル線への投入が想定されたためクハ115形2両+モハ115形・114形ユニットで組成される4両編成を最小単位として運用できる構造を採用。1966年にはクモハ115形の製造開始により3両編成での組成も可能となった。 モノコック構造による鋼製車体で車体は裾絞り。前面中央に貫通扉。 客用扉は側面片側3か所で、「半自動機能」を装備し、手動での開扉も可能。 耐寒耐雪構造で、屋根上通風器は冬期に冷気や雪の遮断が可能な押込式。 塗装は黄かん色の地に車体裾と上部に緑2号を配した「湘南色」を標準としたが、中央東線での運用車両はクリーム1号の地に青15号(濃青色)の「横須賀色(通称スカ色)」。配色は、貫通扉を除き前面下部を直線状(U字形)に塗り分け。 |
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クモハ115形 | クハ115形 | モハ114形 |
車両形式番号 -旧国鉄、JR関係(四国を除く)の電車- | ||||||||
記号 | 形式(固定編成としての形式は3桁の数字) | |||||||
車両構造 | 用途 | 第1の数字 (電気方式) |
第2の数字 (用途) |
第3の数字 | ||||
クモ | 制御電動車 (運転台・電気モーター付きの車両) |
ロ | 1等車(→グリーン車) | 1-3: | 直流 | 0-2: | 通勤及び近郊形 | 形式の登場順に 奇数番号を割り 当て |
ハ | 2等車(→普通車) | 4-6: | 交直流 | 5-7: | 急行形 | |||
ネ | 寝台車(1等:ロネ2等:ハネ) | 7-8: | 交流 | 8: | 特急形 | |||
モ | 中間電動車 | シ | 食堂車 | 9: | 試作 | |||
ク | 制御車 (運転台付きで電気モーターなしの車両) |
ユ | 郵便車 | |||||
ニ | 荷物車 | |||||||
ヤ | 職用車 | |||||||
サ | 付随車 (運転台・電気モーターなしの車両) |
ル | 配給車 | |||||
ヌ | 暖房車 | |||||||
エ | 救援車 |
115系 |
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クモハ115形 基本番台 | |||||
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1968/9/15 上野駅 | 1968/9/15 上野駅 | 1968/9/15 上野駅 | |||
クモハ115形 1000番台 | |||||
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1978/4/7 信越本線横川周辺 | 1977/11 両毛線渡良瀬川橋梁 | 1978/4/7 信越本線碓氷川橋梁 |