国鉄マニ36形客車 | ![]() ![]() ![]() |
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マニ36形 | ||||||||||||
老朽化した戦前製荷物車を置き替えるために余剰座席車を改造して1966年より登場した荷重14t・バラ積み用の荷物車。 主に旧並ロやロハが改造されたが、施工時期の関係でスハニ35形や特ロ・寝台車(301以降の番号を有する車両)、普通車(スハ32・オハ35形)が含まれる。 同一形式中に複数の車体形状の車両が混在しているが、車内設備をすべて取り払ったのちに元形式によらずほぼ同一の設備を設けたことから、荷物車としての構造に大差がないため同じ形式で統合したものと思われる。 車内設備を一切取り払ったのち、 側構は側窓の閉鎖と700mm幅化 1800mm幅の両開き側引戸の追設 出入台開戸の引戸への変更と踏み段の交換 外妻にある貫通路には開き戸取付 等 外部色は従来の荷物車と同様ぶどう色2号とされたが、後年これを青15号とした車両が存在したといわれる。 1.旧スロハ31・スロハ32形(18両) 側窓は前位出入台寄りの窓が前位出入台引戸の戸袋と重なるために窓保護棒が荷物室側にだけ設けられている。 2001・2002・73-77 1966-67年にスハ50形のうちスロハ31形の格下げ車を国鉄土崎工場で改造した車両。二重屋根車。 2013-2019・78・79・2080・2081 1966-67年にスハ50形のうちスロハ32の格下げ車を多度津・土崎の各工場で改造した車両。 2.旧スロ34・オロ35形(44両) 等間隔に並んだ700mm幅の側窓を持ち、旧オロ35形で荷物室側窓がアルミサッシ窓枠となっている車両が多い。 旧スロ34形は構体の構造の差異により側窓の位置が旧オロ35形に対して130mm前進している。 2003・54 1961年にスハ52形(スロ34形の格下げ車)を国鉄多度津工場で改造した車両。 47・49-53 1966年にオロ35形を国鉄土崎工場で改造した車両。 2027・2029-2036・2041・2043-2046・2048 1966-67年に、スロ43形(オロ35形の電気暖房設置改造車)を幡生・多度津・土崎の各工場で改造した車両。 2037-2040 1966年にスロフ43形(スロ43形の緩急車化改造車)を幡生工場で改造した車両。 2004-2009・10・2011・12・28・42・47・83-87 1966-67年に、オハ53形(オロ35形の格下げ車)を多度津・土崎の各工場で改造した車両。 2088・2089・2094 1967年にスハ54形(スロ43形の格下げ車)を国鉄土崎工場で改造した車両。 3.旧スハ32形(59両) 施工場区により荷物室に600mmの側窓を流用した車両や乗務員室の側窓の幅が異なる車両がある。 98・2099-2101・102-111・2112-2149・2151-2157 1969-75年に、幡生・鹿児島・小倉・盛岡・松任・長野・大宮・多度津・高砂・土崎の各工場で改造した車両。 4.旧オロ36形(6両) 改造前は1300mm幅の側窓を、荷物車化にあわせ700mm幅の側窓に置き換えている。 2020・2055-2057・90・2091 1966-67年に、オハ55形のうちオロ36形の格下げ車を多度津・土崎の各工場で改造した車両。 5.旧オロ40形(38両) オロ40形としての製造時期による屋根構造の違いやこれに付随して雨樋の形状に差異が見られる。 59・60・62・63・2066-2072 1966-67年に、オロ40形のうちTR23装着車を幡生・多度津・土崎の各工場で改造した車両。 59は丸屋根長柱構造車、60は丸屋根直柱構造車、2064-2072は折妻布張り屋根車を使用。 2021-2026・2058・2061・2064・2065・92・93・2095-2097 1966-67年に、オハ55形(オロ40形の格下げ車)のうちTR23装着車を幡生・多度津・土崎の各工場で改造した車両。 2021-2023・92は丸屋根長柱構造車、2024-2026・93は丸屋根直柱構造車、ほかの車両は折妻布張り屋根車を使用。 2202・2203・204・2205・206-208・2209-2211 1966-67年に、オロ40形のうちTR34装着車を多度津・土崎の各工場で改造した車両。 折妻鋼板屋根車を使用。 2201 1966年にオハ55 70(オロ40 70の格下げ車)を国鉄多度津工場で改造した車両。折妻鋼板屋根車。 6.旧スハニ35形(5両) 特急用三等荷物車から改造されており、前位出入台と前位側引戸および前後の側引戸の間に700mm幅2連の側窓、後位外妻に後方監視窓を有する。 212・2213・214-216 1969-70年に、国鉄大宮工場で改造した車両。完全切妻構体。 7.旧オハ35形(44両) オロ40形同様、オハ35形としての製造時期による屋根構造や雨樋の構造に差異がある。 丸屋根車には直柱構造と長柱構造、また折妻車では二種類の出入台構造を採ることから外妻に向かい絞りがある鋼板屋根車、側構長桁を直線として外妻への絞りが省略された布張り屋根車と鋼板屋根車など五種類の屋根形状を持つ。 後位側引戸と貴重品室および便所の間に700mm幅の側窓があるため荷物室の側窓は5か所であるが、この後位側引戸の次にある窓がない車両や荷物室に1000mmの側窓が残された車両、乗務員室の側窓の幅やその取り付け位置が異なる車両がある。 2217-2229・224-227・2228-2260 1975-77年に、オハ35形を幡生・鹿児島・小倉・松任・名古屋・長野・大宮・多度津・土崎の各工場で改造した車両。 2221・2222・2246:丸屋根長柱構造車 2217・2223・2232・2233・2237・2249・2252:丸屋根直柱構造車 2219・224-227・2228・230・2231・2234・2235・2238・2240-2245・2247・2248・2250・2251・2253・2254・2256・2260: 折妻・絞り有り・鋼板屋根車 2236:折妻・絞りなし・布張り屋根車 ほかの車両:折妻・絞りなし・鋼板屋根車 8.旧スロ60形(15両) 完全切妻・片側出入台の構体の前位に出入台を追設しているため前位と後位の出入台構造が異なる。 前位はオハ61形に準ずるが、後位は妻柱が内側に寄せられたきのこ形の外妻形状や雨樋管の構造が残る。 台枠構造が大幅に異ることから車軸発電機が3位側に吊られている。 302-305・307・308・312・315・317・318・320・321・323・326・328 1967-68年に、スロ60形を幡生・多度津・土崎の各工場で改造した車両。 専務車掌室取付車とそれ以外の車両では貴重品室の窓の位置がわずかに異なる。 9.旧スロ50形(1両) スロ60形に続く特別二等車として700mm幅の側窓で製造(厳密には鋼体化)された車両。 側引戸間に400mm間隔で2枚の側窓が並ぶ。床下は旧スロ60形と同じ機器配置。 331 1968年にスロ50 1を国鉄幡生工場で改造した車両。 10.旧スロネ30形(6両) 1200mm幅の側窓を持つ側廊下式区分室寝台車を改造。 床下の水槽が旧廊下側(1-3位側)に片寄せて設備。前位に出入台が追設。 2332・2333・334-336・2337 1969年にスロネ30形を多度津・大宮の各工場で改造した車両。 |
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