JR東日本E231系電車
寸法(mm)
全長 20,000
全幅 2,950
全高 3,980
軌間 1,067
重量(t)
重量 電動車:29.8
付随車:25.0
グリーン車:36.1
車両材質 ステンレス
機関
電気方式 直流  1,500V
(架空電車線方式)
主電動機 MT73形 95kW
その他
営業最高速 120km/hr
設計最高速 120km/hr
定員 先頭車:138-143人
中間車:156-162人
グリーン車:90人
定員
(近郊型)
先頭車:143人
(トイレ付138人)
中間車:162人
(トイレ付158人)
グリーン車:90人
本系列は、車体形状や装備の違いにより通勤タイプと近郊タイプの2つに大別。
基本設計は共通であり、量産効果による車両製造コストの低減を図っている。

車体は軽量ステンレス製で、前面部にはFRP製のカバーで覆う構造。
車体構造はE217系や209系500番台に準じたものであり、2,950mm の広幅車体を採用。
例外として800番台は東京地下鉄線内の車両限界の関係から2,800mm幅。
床面高さは下げ(1,165mm)、靴擦り部分を傾斜させ、先端部の高さをホーム(1,100mm)に近い1,150mmとした。(除く900番台)
運転室構体への衝撃吸収構造も採用。

車体形状は、製造した車両メーカーにより細部に差異が生じている。
具体的には、近郊タイプおよび800番台では車体妻面部の処理・縦雨樋の形状・ドア横の柱の処理・内装の素材などが異なる。
長期間にわたって製造が行われたため、同一のタイプ・番台においても製造時期により細かな仕様の変更が行われている。

クハE231形(Tc):普通席を備える奇数向き制御車。運転台を備える。
クハE230形(T'c):普通席を備える偶数向き制御車。運転台を備える。
モハE231形(M):普通席を備える中間電動車。モハE230形とユニットを組む。
 VVVFインバータ・集電装置などを搭載。
モハE230形(M'):普通席を備える中間電動車。モハE231形とユニットを組む。
 補助電源装置・空気圧縮機などを搭載(500番台・800番台の一部を除く)。
サロE231形(Tsbd):グリーン席を備える2階建て中間付随車。洋式便所・洗面所を備える。
サロE230形(T'sbd):グリーン席を備える2階建て中間付随車。乗務員室・業務用室を備える。
サハE231形(T):普通席を備える中間付随車。
サハE230形(T'):普通席を備える中間付随車で6扉車。

1.通勤タイプ
 近郊タイプほどではないが、前面強化構造を採用。
 前照灯は窓下配置のシールドビーム式。
 全車両がロングシートの座席構成を持つ仕様。

 1-1.900番台
  1998年10月に東急車輛製造(1-5号車)とJR東日本新津車両製作所(6-10号車)にて新製された本系列の試作車。
 1-2.0番台
  2000(平成12)年3月13日から中央・総武緩行線用は営業運転を開始。
  最初は103系と201系の置き換えが急務となった中央・総武緩行線に投入。
  2002(平成14)年3月からは常磐快速線(上野 - 取手間)と成田線(我孫子 - 成田間)にも投入。
 1-3.500番台
  2002(平成14)年1月より山手線の205系置き換え用として落成が始まり、同年4月21日より営業運転を開始。
  2005年4月17日までに全編成が出揃った。
 1-4.800番台
  中央・総武緩行線から帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄(東京メトロ))東西線への直通運転用。
  103系1000・1200番台および301系を置き換えのために2003(平成15)年)1月から落成。
  2003年5月1日に営業運転を開始。

2.近郊タイプ
 衝撃吸収構造を採用し、乗務員室奥行きを広げ、床面高さがかさ上げし、安全性を向上。
 前照灯は遠方からの視認性も考慮してHID方式が採用。
 併結運転を行うことから、基本編成のクハE230形8000番台以外の先頭車に電気連結器を装備。
 全車が寒冷地仕様。客用ドア半自動扱いにも対応。
 ブレーキ装置に抑速ブレーキが装備。
 基本はロングシートだが、編成中の一部車両にはセミクロスシートを設置。
 トイレを設置。

 2000(平成12)年3月から小山電車区(現・小山車両センター)の115系置き換え用として新製配置。
 2000年6月21日から宇都宮線の普通・快速列車として営業運転を開始。
 2001(平成13)年9月1日からは高崎線(上越線・両毛線の高崎-前橋を含む)の普通・快速列車でも運用が開始。
 2001年12月1日の湘南新宿ラインの運転開始とともに同線や直通先の横須賀線・東海道線へも運用を拡大。
 2004(平成16)年10月16日のダイヤ改正で同センターの115系の全定期運用を置き換え。

 2004(平成16)年1月からは国府津車両センターの113系置き換え用として新製配置が開始。
 200年7月18日より宇都宮線・高崎線で暫定的に運用を開始。
 2004年10月16日より湘南新宿ラインおよび東海道線・伊東線・御殿場線の普通・快速列車で本格的に運用を開始。
 2006(平成18)年3月18日のダイヤ改正で同センターの113系の全定期運用を置き換え。

 これ以降、上野駅発着の宇都宮線・高崎線のすべての中距離列車にグリーン車を組み込むことが決定。
 2006年2-6月に再び小山車両センター向けに新造配備が実行。

 E231系近郊タイプの番台区分は以下の規則に従って行われる。
  寒地仕様(近郊形はすべての車両が該当)… +1000
  先頭車(衝撃吸収構造) … +5000
  座席の形態
   ロングシート車 … +0
   セミクロスシート車 … +2000
   各車で座席形態の違う電動車ユニット … それぞれに+500
  トイレについて
   トイレのある中間普通車 … +5000
   トイレのあるクハE231形 … +500
   トイレのあるクハE230形 … +0

クハE231形
通席を備える奇数向き制御車。運転台を備える。

撮影 2010/3/18
場所 鎌倉駅
路線 東海道本線
行先 -(下り最後尾)
名称
車両 クハE231近郊形
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サハE231形
普通席を備える中間付随車。

撮影 2012/12/10
場所 錦糸町駅
路線 総武本線
行先
名称
車両 サハE231形
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