マレーハコガメ
Cuora amboinensis
潜頸亜目リクガメ上科
イシガメ科ハコガメ属
馬来箱亀/Malayan box turtle
参考 110123 箱根園水族館9-4 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑
アンボイナハコガメ ”Cuora amboinensis amboinensis” 「Mymmer box turtle」
 分布: インドネシア(スラウェシ島、モルッカ諸島)、フィリピン(パラワン島、スル諸島を除く)
 特徴: 背甲は扁平で、幅が広い。キールは老齢個体でも椎甲板に残る個体が多く、肋甲板にも一部だが残る個体が多い。腹甲の暗色斑は大型で、さらに腹甲中央部に大型かつ不鮮明な褐色の斑紋が入る個体もいる。
ジャワハコガメ ”Cuora amboinensis couro” 「Mymmer box turtle」
 分布: インドネシア(ジャワ島、スマトラ島、スンバワ島やその周辺の島嶼)
 特徴: 背甲はやや盛り上がる。キールは老齢個体でも第2-5椎甲板に残る個体が多い。腹甲の暗色斑はやや小型。
シャムハコガメ ”Cuora amboinensis kamaroma” 「Mymmer box turtle」
 分布: インド北東部(ニコバル諸島含む)、インドネシア(ボルネオ島)、カンボジア、シンガポール、タイ、バングラデシュ、フィリピン(パラワン島、スル諸島)、ブルネイ、ベトナム、マレーシア
 特徴: 背甲はドーム状に盛り上がり、幅が狭い。キールは消失するか、第4-5椎甲板に僅かに残る。腹甲の暗色斑は小型で、腹甲中央部に小型かつ不鮮明なの斑紋が入る個体もいる。
ビルマハコガメ ”Cuora amboinensis liniata” 「Mymmer box turtle」
 分布: ミャンマー固有亜種
 特徴: 背甲はドーム状に盛り上がる。キールは消失するか、第4-5椎甲板に僅かに残る。キールのある場所に薄灰色や緑褐色の筋模様が入る個体もいる。腹甲の暗色斑は小型。
分布: ハコガメ属ならびにイシガメ科で最も広い分布域を持つ。甲高や腹甲に入る斑紋から4亜種に分けられる。しかし分布の境界や形態の差異が曖昧であることから、亜種の有効性を疑問視する説もある。
特徴: 最大甲長21.6cmとハコガメ属最大種。雄よりも雌の方が大型になる。背甲は上から見ると楕円形や卵型。椎甲板と肋甲板に筋状の盛り上がり(キール)があり、特に椎甲板のキールは発達。縁甲板は鋸状に尖らず滑らか。背甲の色彩は黒や褐色、緑褐色で、縁甲板外縁は黄色。腹甲には切れこみが入らない。ハコガメ属内でも蝶番が発達し、腹甲を折り曲げる事で背甲との隙間を塞ぐ事ができる。頭部は小型で、吻端は尖らない。下顎の先端は僅かに鉤状になる個体が多い。頭部の色彩は褐色や暗褐色、黒で、側頭部には左右に3本ずつ黄色や淡黄色の筋模様。孵化直後の幼体は甲長3.8-4.7cm。幼体はキールや縁甲板外縁の黄色い縁取りが明瞭だが、成長に伴い消失。
備考: South Asian box turtle。熱帯雨林気候やサバナ気候内における主に標高500m以下の平地や丘陵にある流れの緩やかな河川、池沼、湿原、水田などに生息し、底質が泥で水生植物の繁茂する止水域やその周辺を好む。地域によってはマングローブ林で見られることもある。属内でも最も水棲傾向が強く(特に幼体)、よく水に入り泳ぎも上手い。昼行性だが、水温が高い日は主に薄明薄暮時に活動する。
水族
館等:
箱根園水族館9-4魚類以外(カメ)