ツキノワグマ
Ursus thibetanus
ネコ(食肉)目イヌ亜目クマ下目クマ小目
クマ上科クマ科クマ亜科クマ属
月輪熊/Asiatic black bear
参考 1977/8 多摩動物公園 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑
分布: アフガニスタンから中国、朝鮮半島、日本、台湾など。
特徴: 体長1.2-1.8m。尾長6-11cm。体重:雄110-150kg,雌65-90kg。頭は幅広く、肩が隆起せず、背の方が高い。全身の毛衣は黒いが、赤褐色の個体もいる。胸部に三日月形や「V」字状の白斑(無い個体もいる)。毛は全体に長めで、首周りの毛は更に長く、特に頬の辺りの毛は伸長。眼や耳介は小型。耳は離れていて突出した感じがし、鼻面は長い。
備考: 別名アジアクロクマ,ヒマラヤグマ。
森林(山地の落葉樹林や低木地帯など)に生息。夜行性。
撮影: 多摩動物公園
1977/8 多摩動物公園
亜種: Ursus thibetanus thibetanus (Tibetan black bear / チベットツキノワグマ)
 インド東部やネパール、ミャンマー、タイ、ベトナムなど。ヒマラヤ地方のもの比べて下毛がかなり短い。
Ursus thibetanus laniger (Himalayan Black Bear / ヒマラヤツキノワグマ)
 インド北部のカシミール地方や東部のシッキム地方、ヒマラヤなど。チベットのものよりも毛が長くて厚く、ふつうは胸の白斑も小さい。
Ursus thibetanus mupinensis (Inchochinese black bear)
 ヒマラヤとインドシナ地方。毛色は比較的明るい色をしている。
Ursus thibetanus gedrosianus
 パキスタン西南部やイラン東南部、アフガニスタン南部にまたがるバルキスタン地方の南部。小型の亜種で、毛は比較的短く、多くは黒色。
Ursus thibetanus ussuricus (Ussuri black bear / ウスリーツキノワグマ)
 シベリア南部や中国東北部、朝鮮半島など。最大の亜種。
Ursus thibetanus japonicus (Japanese black bear / ニホンツキノワグマ)
 国内の本州と四国(九州では既に絶滅したと考えられている)。他の亜種よりも鼻は比較的黒っぽく、首や頬の厚い毛が少ない。
Ursus thibetanus formosanus (Formosan black bear / タイワンクロクマ)
 台湾。普通は首や頬の厚い毛をもっていない。
ニホンツキノワグマ
Ursus thibetanus japonicus
クマ上科クマ科クマ亜科クマ属ツキノワグマ亜種
日本月輪熊/Japanese black bear
参考 181119 よこはま動物園ズーラシア 日本の山里 by Ryo
参考 181119 よこはま動物園ズーラシア 日本の山里 by Ryo
分布: 日本産亜種で日本列島の本州及び四国に生息。
特徴: 体長120-150cm。尾長6-11cm。体重はオスで60-120kg、メスで40-80kgほどで、大陸産に比べ小型。最大の記録は1967年に宮城県で捕獲された220kgの個体。肩が隆起せず、背の方が高い。全身の毛衣は黒いが、稀に赤褐色や濃褐色の個体もいる。胸部に三日月形やアルファベットの「V」字状の白い斑紋が入り(無い個体もいる)、旧属名Selenarctos(月のクマの意)や和名の由来になっている。
備考: 本州及び四国の森林に生息し、九州では絶滅したとされる。夜行性で、昼間は樹洞や岩の割れ目、洞窟などで休むが果実がある時期は昼間に活動することもある。夏季には標高2,000メートル以上の場所でも生活するが、冬季になると標高の低い場所へ移動し冬眠。食性は植物食傾向の強い雑食で、果実、芽、昆虫、魚、動物の死骸などを食べる。以前はヒグマと違い、大型動物を捕食することはほとんどないと考えられていたが、近年では猛禽類(イヌワシ)の雛や大型草食獣(ニホンカモシカやニホンジカ)などを捕獲して食べたりする映像が研究者や観光客により撮影されることから、環境により動物を捕獲して食料とする肉食の傾向も存在すると考えられる。寿命は24年で、飼育下の寿命は約33年。
水族
館等:
よこはま動物園ズーラシア 日本の山里