正確には分からないが、この仲間であることは間違いないだろう。
大きさや環境からいって、代表種のドロアワモチ”Onchidium hongkongensis”に近いと考えられ、下にその特徴をあげておく。 |
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100502 フィリピンセブ島リロアントロピカルパラダイス前 |
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分布: |
南日本から中国南部まで、北西太平洋の熱帯・亜熱帯海域(研究は不十分で、より広い分布をしている可能性もあり、逆に複数の種に分けられる可能性もある)。内湾や河口などの汽水的な泥干潟周辺。 |
特徴: |
体長5cm。長楕円形のナメクジ状で、貝殻は持たない。背面は全体に低く盛り上がり、多数の鈍く尖った突起がある。突起の一部は1〜数個の背眼を備えた「担眼突起」と呼ばれる伸縮性の突起で、背面全体に10個前後散在し、その眼は周囲の明るさを感じることができる。生時は泥で覆われている。頭部に2本の触角を持ち、その先端に眼を持つ。足は黒褐色で腹面のほとんどをしめる。泥干潟の漂着物や腐葉土の下などに潜み、空気呼吸を行うので、干出時泥上を這う。 |
備考: |
潮の引いた潮溜まりを移動していた。この種は不思議な動物で,、全身で光をキャッチしている。外套の要所に伸縮する担眼突起が塔のように立ち、そこで背眼が周囲を見張っている。背眼はユニークな脊椎動物型の眼で、網膜は繊毛型光受容細胞からなり、2つの異型の光受容細胞をもつ特異な眼である。 |
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