2005/07/30(土) 富戸の海は良いけど・・・
(東伊豆富戸)
富戸

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0294 Al10L 5W又 32   18 10:05 11:53 48 13.7 25.9 × CS 2~10
0295 Al10L 5W又 32   18 12:34 1325 51 13.7 25.0 × CS 2~20

ポイントの状況
天気は曇り時々晴れ、波は無くべたなぎ。条件は十分。透明度は浅いところで2mと非常に悪いが、深場は20m近くに。ただし、これは水温に反比例。水温24℃で見えない海を取るか、水温18℃で見える海を取るか、もちろん、根性入れていきましょう。
ヨコバマの一番の難関は、機材運び。ポイントまで遠いのが玉に瑕。何故か駐車場からポイントにつくまでは太陽ガンガン。こういうときはもっと曇り気味のほうが良いのに。海に入る前にすでに汗だく。ウエットを着るのに、海に入って体を冷やしながらという普段ではやらない行動に。熱中症も気をつけなきゃね。

メンバー Jun,カッキー,Hiroko,KJ,Ryoの5人。 

1本目 ヨコバマビーチ 右(トサカ十字)コース
取り敢えず
(ダテハゼ)
世紀の対決?
(ワニゴチvsミノカサゴ)
負けたのか?
(ワニゴチ)
側面がやっと
(セミホウボウ)
 
エントリー口は穏やかだが、入るとかなり透明度が悪い。水温はかなり高いが、それでも暑い外から入ると気持ちが良い。少しでも見えるようにと深場(砂地)目指す。水深12mほどまでは相変わらずだが、この辺りで陽炎が見える。サーモクラインを越すと、一気に水温が5℃ほど低下。視界も一気に開ける。ここでフードと手袋の出番。
砂地は「キタマクラ」や「カワハギ」、「ヒメジ」といった常連と「マダイ」の小さいのがチョロチョロ。「サビハゼ」が大量発生し、細かいのが群れになってホバリングしている。ガイドが止まって指差したのは、「ダテハゼ」??。今日はこれがメインか?。
砂地は「コウベダルマガレイ」や「ハナハゼ」が少し。こっちは「オニハゼ」。一応撮っとこうっと。あ、引っ込んじゃった。鬼って言うくせに臆病なんだから・・・。
富戸の大常連、「ミノカサゴ」が浮いている。近づいても我関せず、堂々としたもの。おっと、こっとは「ワニゴチ」か。互いに意識しあった2匹はやがて・・・。・・・。・・・。別に何も起こらないんだけどね。ここは2ショットで行くべきでしょう。はいポーズ。
お、「セミホウボウ」発見。こいつも人に動じない。とはいっても近づくと少しずつ警戒態勢、方向が微妙にずれる。正面から撮りたかったけど、中々こっちを向いてくれない。大人未満子供以上といったところで、決して汚いとは言わないが、あまりかわいくなくなりつつあるってところかな。
トサカ十字の常連、ウイゴンベやウミタケハゼは、まだこの時期は見られないようだ。「イチモンジハゼ」と「スズメダイ」、「ネンブツダイ」が休んでいる程度。そばの岩に「クロスジウミウシ」が。やはりこいつは深場が好きなようだ。
ここから崖に沿って上っていく。水温が一気に上昇。体は一気に楽になるが、透明度は一気に最悪。これが問題だよね。仕方が無いのであまり遠くは見ずに、岩の間に集中。あれ、こいつ、口が完全に閉じないタイプ。でもトラにしてはやけに模様が・・・。もうちょっと顔出せよ、予想通り、「コケウツボ」。たまには居るんだね。
さらに岩の下やカイメンに注目。見通しが悪いことを見越して、カニやヤドカリが結構いる。小さいヤドカリでスーパーマクロを適用。眼や触角の模様からもう少し簡単に調べられると思ったが、結構見つからない。ネットで発見、「アオヒゲヒラホンヤドカリ」らしい。カニは「ベニツケガニ」がほとんどだ。
目標がずれてる?
(イチモンジハゼ)
スポットライトを浴びて
(クロウミウシ)
口が閉まらない?
(コケウツボ)
これって???
(アオヒゲヒラホンヤドカリ)

2本目 ヨコバマビーチ 中央→右(トサカ十字)コース
接近
 
産卵
(アオリイカ)
離脱
 
暑いのかな?
(オビアナハゼ)
 
2本目のエントリー、人がほとんどいない。すぐ後から外人さんのグループが。一人はラッシュ、あっちの人は半そで。KJがちょっと質問「cool?」。返答は「a little」「But, not so wrong」。構造が違うのか??。
エントリー直後は相変わらずだが、先へ進むとすぐに視界が向上。上げ潮で冷たい水が入ってきている。とにかくまっすぐ進む。ここは沖へ向かってだらだらと砂地が傾斜していく。水深25m程で右へ振り、「アオリイカ」の産卵礁へ。いるいる、まさに最盛期?。着底して静かに待つと、次々ペアでやってきて、産卵・離脱。
ここの水温は18℃。静かに待つのはいいが、徐々に肩から冷たさが・・・。「Too cold」、もう僕には耐え切れない、○○肩になっちゃうかも。もう十分見たし、次行こうよ、次。
再びトサカ十字へ。さっきの「セミホウボウ」君はまだここに居たぞ。何か居ないかとトサカの周りを探すが、見つかったのは、休んでいる「オビアナハゼ」。こいつにとってはもう暑いのか、動こうとせず鰭も全開。その奥では「オルトマンワラエビ」が休憩中。上のほうではネンブツダイがペアでデート中。確かにムード満点のシチュエーションかも。
海草の上でにらみを利かせているのは「ハナオトメウミウシ」。オトメという名前の割には大きな口で、”ダヨーンのおじさん”モドキ?。「われ、何か文句あっか?」て雰囲気。しゃ、写真撮るだけですよ〜。
崖を駆け上がり、またまた水温上昇とともに視界不良に。こっちの海草のユラユラする先には「アオウミウシ」。こいつは文句は言ってなさそうだが、ちょっと落ち着きがない(俺のせいじゃないって?)。それじゃ、撮影にご協力を。
いつもは岩の奥に引っ込んでいる”ウナギイヌ”の親戚のような「イタチウオ」が、海草の間に紛れ出ていた。少し葉を退けると懸命に他の葉に潜り込む。しかしこいつも変わった格好だよね。
大きな岩の周りでイザリウオかハゼを探すが、どうやらみんな外出中。留守を守るのはここの主、「イシダイ」様。人に慣れているのか、それとも威嚇しているのか、全然引っ込む気配はなし。早くあっち行けって感じだろう。
ムード満点。
(ネンブツダイ)
われ、何か文句あっか?
(ハナオトメウミウシ)
揺らすな!!
(アオウミウシ)
ここの主か?
(イシダイ)

今日の昼飯 etc.
さすがに富戸の海は面白い。大物は居ないが、いろいろ楽しませてくれる要素がたくさん。でも、施設は正直ちょっとつらい。機材を背負ってトボトボ戻ると、洗っても休む場所もないし・・・。ついついそのまま車に放り込み食事へ。中が汚れるし、うちへ帰ってから洗うのも大変だし。それでもやっぱりここの海が見たくてやってくる、これが自然を楽しみ大事にするダイビングだって。
昼食は川奈港の脇にある「海女の小屋」。「アジ刺」「アジタタキ」「アオリイカ」「キンメ」「ヒラメ」とオーダーは全員ばらばら。自慢の味噌汁をつけておいしくいただきました。

今日のお魚
カワハギ/キタマクラ/マダイ/サビハゼ/ハナハゼ/カミナリベラ/アカエソ/ダテハゼ/コウベダルマガレイ/ワニゴチ/ミノカサゴ/ネンブツダイ/オニハゼ/カサゴ/セミホウボウ/イチモンジハゼ/スズメダイ/クロスジウミウシ/ウツボ/トラウツボ/コケウツボ/シラコダイ/メバル/ミギマキ/タカノハダイ/ウミスズメ/イソカサゴ/アオヒゲヒラホンヤドカリ/ベニツケガニ/アサヒアナハゼ
タマガシラ/アオリイカ(産卵シーン)/キンギョハナダイ/オビアナハゼ/ユウダチタカノハ/オルトマンワラエビ/ハナオトメウミウシ/アオウミウシ/イタチウオ/イシダイ