2006/09/16(土) 台風の影響は?
(西伊豆 安良里黄金崎)
安良里

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0368 Al10 5W+3U 24   24 10:27 11:19 52 12.5 17.3 × S   12
0369 Al10 5W+3U 24   22 12:59 13:55 56 10.3 15.5 × S   15

ポイントの状況・その他
天気は晴。台風の影響を懸念していたが、雨も降らず、うねりもほとんど入っていない。さらには今季最高の透明度。水温も高いし、海の中は申し分ない。ただし、北風が吹き気温は24℃どまり、濡れたままじゃ風引いちゃうぞ。
3連休と言うことで、首都高、東名とも若干つまり気味。渋滞こそしないが、連続走行と言ったところ。

メンバー ワンちゃん,Yuki,Junichi,Hiroko,KJ,Ryoの6人。 

1本目 ビーチ
くしゃみ??
(コケギンポ)
カニ!じゃなかった・・
ユビナガワモンヤドカリ
ち、小せえ〜!
(ハダカハオコゼ)
どアップ
(シマウミスズメ)
エントリー直後から久々の透明度、これは期待が持てるかも。”ヘビギンポ”や”ネンブツダイ”が迎えてくれる。砂地では”サビハゼ”や”トビヌメリ”といった面々が歓迎?ここから一気に深場へ・・・。だが、泳ぐ割には進まない?どうやら沖から流れが来ている。帰りは楽できるから、ここは根性出して・・・。
岩の穴から”コケギンポ”君、まだ小さいが元気一杯・・。あれ、風邪?それとも、誰か噂してるの?中々の表情を頂きました。感謝!ところで、僕らは彼らを”コケギンポ”って呼んでるけど、最近の研究では、コケギンポは3種類?しかも、かなり微妙な違いで、正確には遺伝子や細かい鰭条数の差で調べるとか・・・。そんなの僕らにゃ無理ってことで、”コケギンポ”,”アライソコケギンポ”,”シズミイソコケギンポ”は全て”コケギンポ”ってことに。未確認情報では、シズミは口の中が黄色いんだと。
奥の岩場に”ハダカハオコゼ”が居るはずだとか・・・。見つかんないな〜、あ、”アオサハギ”、これでも撮っとこ。・・・・・、・・・・、・・・、く、悔しい、全然ピントが合わない!!それじゃ、こっちの”アミメハギ”。ピントは合ったけど小さい、もっと寄んなきゃ。お、珍しいカニ?まずは一枚・・・ってヤドカリじゃん。わ〜、空振りばっかり。(実は、後で分かったんだけど、”ユビナガワモンヤドカリ”は初物。もっとちゃんと撮っとくんだった。)
見つかった!!どれ、・・・、どれどれ、・・・、え、これ?全長1cm?誰だ、最初にこんなの見つけたの。でも、数日前だよね、その時ってもっとちっちゃかったんじゃ。凄いの一言だね。それじゃ撮影、でも、こいつも波に揺られて、ユラユラユラユラ。今日はマクロ撮影の研究会かよ〜〜。ついでにこいつもマクロで行っとく?”シマウミスズメ”だと、こんなになっちゃうぞ。
これも増えた?
(アケウス)
マダラフサカサゴ
だったらいいな
サービス過多
(ミジンベニハゼ)
ある〜日、森の中・・
(ムレハタタテダイ)
さっき他のダイバーが写真を撮っていた岩、側面に”アケウス”発見。こいつは今年になってから良く見る。去年まで居なかったはずはないのだが・・・。ここで本題、このジュズエダカリナ(カイメン)の間にはいったい何が?こいつか?それともこいつか?2cm程のカサゴ系の幼魚が2匹。一匹目はこの配色、”カサゴ”の幼魚だよな〜、こっちの透明っぽいのは?頭オレンジだし、希望的意見を入れて”マダラフサカサゴ”の小さいのってことに。この大きさだと何処にも写真が載ってないんだよね。
錆付いた空き缶を住処にする”ミジンベニハゼ”のペア。さすがは黄金崎、人が来るとモデルがポーズを取り始める。数年前はこんなの見たことも無かったんだけど。去年辺りからだが、僕が知らなかっただけか、それとも年々慣れが進むのか・・・。そういえば、土肥の”ネジリンボウ”も、今年はポーズをとるらしい。確か、去年はかなり警戒された記憶があるが・・・。いずれにしても、最近の彼らはサービス過多なんじゃ?
ちょっと沖に、イカの産卵礁。アオリイカのシーズンはすでにお終い、卵はほとんど見当たらない。変わりに、「ある〜日、森の中、”ムレハタタテダイ”に、出あ〜った」状態。彼らには絶好の隠れ家なのだろう。砂底には、何処にでもいる”サビハゼ”が同居。でも、ここにいる必要はないような気もするが・・・。

2本目 ビーチ
当たり年
(マハタyg)
重装備
(コノハガニ♀)
カニ・カニ合戦
(ヨツハモガニ他)
大物参戦
(フタバベニツケガニ)
1本目より潮が満ち、エントリーも楽々。その分冷たい潮が入ったのか、水温はやや低下。透明度は上がったが、はたしてどのくらい耐えられるか?で、さっさと沖のケイソンを目指す。本当は、イバラタツが居ると言う情報だったが、さすがにこの時間では無理か?ダイバーのマナーが悪いとは思いたくないが・・・。
それでも今回、ここは当たり。まずは中央のU字鉄骨下、ノロノロ動く物体が。個人的にはウミウシではと思うが、該当がなく、貝かも。今回は保留。おや、U字鉄骨に着いた海草の影から黒い魚体。まだ5cm程の”マハタ”幼魚。今年はかなりの当たり年、土肥でも川奈でも見かけた。後ろから2番目の暗色縦帯が、きっちり細い白線で二分され、マハタモドキではないことを誇示。え、そんな細かいことはどうでも良いって・・・。
ケイソン上のロープの影、Yukiが動くものを発見。白い背中のカニ、だが、白いのは一面フジツボ?これじゃ特徴が分からんじゃん。ただでさえ保護色で、小さくて、まともに写らないのに・・・。あれこれ色んな角度から写真を検討、後ろから3本の歩脚が平べったくて、節の部分が突き出してるし、全体の形はこんなだから・・・。結果、”コノハガニ”の雌ってところじゃないかと思う。これだけ重装備だと本当わっかんね〜。
別のロープ下、ちょっと持ち上げると、なにやら戦いの予感。一匹のオレンジっぽいカニが、2匹のモジャモジャと対決。オレンジに見える方は、甲の形や脚の特徴など、どうやら”ヨツハモガニ”。しかし、もう一方は何がなんだか・・・。これも複数の写真を元に四苦八苦。鋏脚の特徴や、細長い足はアケウス系だろう。しかし、砂地だし、色もきっと緑系だし、”アワツブアケウス”なのかな〜?長引く戦いに、ついに”フタバベニツケガニ”が参戦?”セレベスゴチ”は審判?さあどうなる、ってところで呆気なく解散。どうやら痛みわけってことで・・・。
邪魔しないで・・
(ケンサキイカ)
うねりが出てきた?
(カミソリウオ)
ちょっと興奮
(ホシエイ)
発見!!
(ガンガゼカクレエビ)
ケイソン劇場を後に、ロープをたどる。”ハオコゼ”が一匹、”ハオコゼ”が二匹・・・。奴らにゃここがお気に入り?でた、”ヒフキヨウジ”、こいつも今年は大当たり。こいつについては、ついついヒフキアイゴって言っちゃって、これってアイゴなのと聞き返される毎日。ヒフキアイゴがこんなとこに居る訳無いだろ、しかもこんな細い訳無いし・・・。それでも出ちゃうんだよな。
ガイドのKJが行ったり来たり、どうやらウミテングを散策中。確かにこの辺で見かけたという情報はあるが、イバラタツ同様、この時間じゃ・・・。KJが止まった、もしかして・・・。でも目線は水平。ウミテングはせいぜい3cmだし、中層を泳いでるとは思えないし。目線を追うと、透明なものがヒラヒラ、イカだ!ゆっくりと大回りして背後から接近。ジンドウイカにも似ているが、結構大きいので、”ケンサキイカ”が妥当。でも、ここに居るって言うことは、産卵に来たのか?
そろそろ寒くなってきた。ウミテングは又の機会ということで、退散。最後は、つい最近ここにやって来た”カミソリウオ”。何処からだって?もちろんずっと南方からでしょ。いつ見ても見事な擬態でユラユラ。は良いけど、そろそろうねりが少し入り始めた。カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ・・・。結局まともなのはほとんど撮れず、やっぱり最新のカメラが必要な時期が・・・。
岩場から飛び出してきたのは、真っ黒なエイ。イズヒメエイだとばかり思っていたが、ところどころ気になるところが。まず、色が黒すぎる。尾鰭まで真っ黒、目の周りも黒いし。棘も大きいようだし、吻も飛び出してる。そしてKJの写真で白点を確認。ここで予想されたのが”ホシエイ”。実際この段階では、白点だか泡だか分からなかったし、図鑑の写真ともかなりイメージが違う。そこで便利なネットで確認。あった、ありました。今回のと同じ位置に、しっかりと白点が続く写真が。はっきり言ってちょっと興奮。
後は安全停止して上がるだけ。うん、待てよ、あのガンガゼのシルエットは・・・。あれこそ、いつも探していたあいつじゃないか?ここからは、もう最後だし、撮れるだけ撮ってやる。しかし、ガンガゼに阻まれ、中に浮いたような位置の小さな目標は中々難儀。後はうまく写っていることを祈って・・・。出来上がりは今一、それにこれって本当に”ガンガゼカクレエビ”?栄養が良すぎるのか、かなり肥満体?それとも・・・。ウミシダに居たらウミシダヤドリエビでも通りそう。でもここはガンガゼの棘の上だもんね。

今日の昼飯 etc.
夕食のこともあるので、今日の昼食は簡単に、黄金崎研修センターの食堂でラーメン。
もちろん、夕食は言わずと知れた、雲見の民宿「とみや」で船盛。
女将が気を利かせて、「いつもヒラメばかりじゃ飽きるでしょ」と今回はイシガキダイのお刺身がメイン。当サイト史上最も鮮明なイシガキダイの写真が(図鑑には載せられないけど・・・)。他にイカにエビにアワビ。刺身以外にも、キンメダイの煮付け、サザエのつぼ焼き、イセエビにカニ、最後はタイしゃぶの豪華リレー。とくと写真を見てください。
当然、お風呂は温泉。「とみや」の露天でゆっくり。年に一度はここに来なきゃね。
テナガエビにアワビ イシガキダイetc. キンメダイの煮付け イセエビ・カニ・サザエ

今日のお魚
トビヌメリ/サビハゼ/ハナハゼ/ダテハゼ/ホシノハゼ/クツワハゼ/ウツボ/ヒフキヨウジ/オハグロベラ/ヘビギンポ/ソラスズメダイ/カワハギ/カサゴ/イソカサゴ/コケギンポ/アオサハギ/アミメハギ/ツノダシ/サラサウミウシ/ユビナガワモンヤドカリ/サラサエビ/コシオリエビSP1/ハダカハオコゼ/シマウミスズメ/メバル/マダラフサカサゴ/ミジンベニハゼ/ムレハタタテダイ/シロウミウシ
マハタ/セレベスゴチ/コノハガニヨツハモガニフタバベニツケガニアワツブアケウス/ハオコゼ/ヒフキヨウジ/ハナアナゴ/ケンサキイカ/ヒメジ/カミソリウオ/ガンガゼカクレエビホシエイ/トゲチョウチョウウオyg/チャガラ