2006/10/14(土) 騙された〜!!
(西伊豆 土肥通り崎ビーチ)
土肥

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0378 Fe10 5W+3U 23   22 10:26 11:20 54 10.9 20.4 × S   12
0379 Fe10 5W+3U 23   22 13:42 14:43 61 9.4 25.9 × S   10

ポイントの状況・その他
心配された天気は晴。東伊豆は台風18号の影響で全滅だが、西伊豆はほとんど影響なし。北東方向からの風で透明度も結構いい。
行きも帰りも渋滞なし。いつもこんなだったらいいのにね。

メンバー Saeko,カッキー,Hiroko,KJ,Ryoの5人。 

1本目 通り崎ビーチ(沈船)
主は?
(オオモンハタyg)
転換中!!
(サクラダイ)
沈船・・脇??
(ヨソギ)
こんな隙間に??
ミツボシクロスズメダイyg
上から見る通り崎は、いつものように澄んだ景色を見せ、縦長のプランクトン神話が囁かれる。はたして今日は?期待を裏切り(?)かなりの透明度、縦長プランクトンは休業らしい。砂地では”カミナリベラ”と”タカサゴヒメジ”が追いかけっこ。砂底には”サビハゼ”、行き来するのは”クロサギ”と定番通り。”ハナハゼ”はまだ若く、沢山の群れになり中層を泳ぎ回る。「昔はこんなに居たっけ?」と、車中でうわさの”アオリイカ”、本当に最近はいつでも見られる。今日もこれこの通り。
寂しくなった産卵礁では”タカサゴヒメジ”のグループ。中にどっしり構えるのは大き目の”ウミヒゴイ”。カメラを近づけるとさすがに「うざい!」ときびすを返す。”ハリセンボン”や”ムレハタタテダイ”の姿も。何処から流れてきたのか?はたまた落し物か?頑丈そうな石の箱。蓋もしっかり隣にあるのは意図的に置かれた証拠か?ここの主は、まだまだかわいい”オオモンハタyg”。縄張り主張もまだ様にならない?
沈船は魚たちの集会所。”サクラダイ”にとっては性転換場所なのか?ここでは雌雄中間体をよく見かける。”メバル”や”ハコフグ”、”スズメダイ”なども集まり、”ホンソメワケベラ”のクリーニング屋も大繁盛。鉄箱下では、管理人の”アカイシガニ”が今日も鋏を振るう。沈船脇の離れには、”ホソエダトゲトサカ”が一本。”ヨソギ”,”カワハギ”,”アミメハギ”と、カワハギ三羽烏が集合。じっくり探すと、居ました居ました、ここが絶好の隠れ家、”スケロクウミタケハゼ”。
情報では、この辺りがウミテングとイザリウオの散歩コース。イザリウオは黄色で目立つが、ウミテングは泥底に同化。さらに大きさも親指ほどだって?ちょっと見つけるのは難しいかも・・・。”ハナハゼyg”がはでに泳ぎまわる中、一向に成果は上がらず時間だけがむなしく経過。こっちの産卵礁では”ニジギンポ”が愛嬌を振りまき、成長途中の”コロダイ若魚”が、賑やかな金線を見せびらかしながら泳ぐ。キラキラ光る稚魚の団体が通過するが、小さ過ぎて特定不能。
砂泥底から、海草が生える転石帯へ。やつらはいまだ見つからないが、ちょっと気になるハゼ発見。見たことがあるような無いような・・・。ありきたりと思っているのが、結構未撮影だったり、初めての種類だったりすることも多い。少ししっかり撮っておくことに。でも、これが今回の騙され始め、こいつは”クツワハゼ”。そうは言っても、こいつのときは、まだ予想の範囲内だったんだよね。
岩の狭い隙間からイソギンチャクが。全長1cm未満の黒い影が2つ。”ミツボシクロスズメダイyg”。まだまだ小さいこいつらは、南方からの流れ者。もう少しすると冷たい海に耐え切れず・・・。しかし、ここは土肥。温泉が湧いて、かなり暖かい場所があるという。もしかすると・・・、ちび達頑張れよ。イソギンチャクといえば、他にもこんな住人、縞々の腕が目印の”カザリイソギンチャクエビ”。
発射準備?
(イザリウオ)
初遭遇か???
(クツワハゼ)
大きくなったね
(コブダイ若)
未確認???
(メバル)
砂地を行くのは”イシダタミヤドカリ”。こちらでは、まだ幼い”ウツボ”の若魚が、小さな口を一杯に開け、威嚇しながら後ずさり。一気に逃げ込んみ、頭だけ出して様子伺い。ところで、”ウツボ”を正面から撮ると、持ち上げた頭がまるで鳥の様、結構愛嬌がある。特にこいつで実感、かわいいよね。
砂地の窪みに黄色い塊、ついに”イザリウオ”を発見。こいつは以前ケーソン辺りを徘徊していた片割れか?それならかなり大きく成長したってこと。警戒態勢をしばらく観察・・・、そろそろ行動開始か。砂の窪みをゆっくり抜け出し、一歩一歩斜面を登る。お、この体制は、もしかして発射体勢・・・。単に体勢を立て直していただけみたい、残念。
土肥で常連のハゼと言えば”ホシハゼ”、草むらにはかなりの数が潜む。こっちには群から独立した(?)”アオヤガラ”。やや大きくなりかけで、模様も少しずつハッキリしてきた。岩の下には”フタバベニツケガニ”、狭い隙間に体を押し込み、こちらじっと見て警戒中。お、またまたハゼ、かなり濃い色で、カザリハゼ系の別種の可能性も・・・。結局これも”クツワハゼ”、やっぱりそう簡単に新しいのは見つからないよね。
ガンガゼカクレエビでも居ないかと、”ガンガゼ”を覗いて歩く。突然、目の前に緑の魚、”コブダイ”の若魚。幼魚は、赤に白線だったが、この大きさになると、緑に白線。赤が退色して緑に変わるのはまあ納得できるな。この先大きくなって、黒一色になり、おでこが突っ張ってくるはずだが、ビーチで見るのはこの程度まで。大きいのはもっと沖に居るんだろう、沖の沈船辺りかな。
ステージ下は、相変わらず若魚たちの遊び場。”オヤビッチャ”が群れ、”クロホシイシモチ”も。なかに混じって、銀色の体にはっきりとした側線。これは見たこと無い種類か・・・。しばらく追いかけよ〜く見ると、茶色の斑点。なんだ、結局”メバル”。おまえら、普段はもっと底の方に居るだろ。

2本目 通り崎ビーチ(通り崎)
ガオ〜?
(キヌバリ)
騙された・・
(ハオコゼ)
ヒラペッタクない?
(カサゴ若)
証明写真(上半身)
(コクチフサカサゴ)
2本目はやや白濁、透明度も若干低下。それでも10m程度は見える。砂に埋もれるコチ系、いつものセレベスゴチかと思いきや、ちょっとごつめの”トカゲゴチ若魚”。続いて見るのは、いつもは泳いでいる”キヌバリ”。今日は何故か岩の下に入り込み、口を開けなにやらモグモグ。いったい何喰ってんだ?隣の岩場で”ハオコゼ”発見。すぐ脇の葉の下にも何か別種?この配色は見覚えが無い、確実に撮らねば・・・。何のことは無い、結果はこれも”ハオコゼ”。また騙された・・・。
それじゃこいつは?やっぱりどう見ても”カサゴ”だよな。しいて言うなら、若干高さが低いって所。でもまだ若魚なんだから、こんなもんなんだろう。ちょっとしっくり来ない感もあるが・・・。悩んでないで、どんどん先へ進もう。やや深場の”オオシマハナトサカ”の根元、”コクチフサカサゴ”が待機中。お客さん、証明写真はどうですか?上半身だけならパスポートにも使えますよ・・・。当然、必要ないよな。
たまには・・・
(コスジイシモチ)
がっちりホールド
(イボイソバナガニ)
また騙された・・
(クツワハゼ)
危険信号
(ヒョウモンダコ)
こっちの”エナガトゲトサカ”には、”コスジイシモチ”が一匹。ここも良く見ると、”スケロクウミタケハゼ”がしっかり定住。ま、当然っちゃ当然か。今度のコチは”ワニゴチ”、この辺りのこの種じゃ最も強面。土肥では良く会うので、定住しているのかも。以前は台風のときにビーチの浅場で会ったっけ・・・。こっちもここが定住地?”ムチカラマツ”に、しっかとしがみ付くのは”イボイソバナガニ”。回した脚をさらに絡ませ、完璧ホールド。額角の長さが雄である事を象徴、今回はかなりまともに撮れたぞ。
岩の窪みにまたまたハゼ。この色の濃さは今度こそ未撮影種・・・。やっぱり”クツワハゼ”なの〜。今回は騙されっぱなし。でも、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるって。これはこれで、今までに無い”クツワハゼ”の魅力って言うことで・・・。次、次!!って、これもただの”イソカサゴ”だし。浅場に戻ると、波に揺られてユラユラ茶色い塊。この動きはタコ、それも小さくて青い斑点ってことは・・・。危険種指定の”ヒョウモンダコ”。警戒?威嚇?茶色地に青い輪紋を体中に表し、おれは危険だとアピール。噛まれると命が危険なほどの毒をもつ。絡まったり、噛んだりと、タコって結構危険な生物だよね。
転石の下から体を突き出し、威嚇中の”ウツボ”。その奥に”ノコギリヨウジ”が見え隠れ。めくらめっぽう試してみたが、「下手な鉄砲は、やっぱり下手」。しつこさに耐え切れず、”ウツボ”の方が外出。でも目標物は補足しきれず、パーツ写真が出来たのみ。全く、はずかしがり屋なんだから・・・。最後は”アカカマス”を見て、岩から顔を出すツッパリ”コケギンポ”君たちにお別れ。最後の最後に”コバンヒメジ”を追いかけ、何とか写真をゲット。今日ももう終わりか、お疲れ様。

今日の昼飯 etc.
土肥の「ポンポコそば」セット。きっと皆さんの予想通り・・・。

今日のお魚
サビハゼ/カミナリベラ/タカサゴヒメジ/ハナハゼyg/クロサギ/アオリイカ/ウミヒゴイ/ムレハタタテダイ/ハリセンボン/コウライトラギス/トラギス/オオモンハタyg/サラサエビ/アカイシガニ/サクラダイ/メバル/ハコフグ/ホンソメワケベラ/スズメダイ/ヨソギ/カワハギ/アミメハギ/スケロクウミタケハゼ/コロダイ若/ニジギンポ/クツワハゼ/ミツボシクロスズメダイyg/カザリイソギンチャクエビ/イシダタミヤドカリ/ウツボ若/イザリウオ/ホシハゼ/アオヤガラ/フタバベニツケガニ/コブダイ若/オヤビッチャ/クロホシイシモチ
トカゲゴチ/キヌバリ/ハオコゼ/カサゴ/コクチフサカサゴ/イシダイ/ホムラチュウコシオリエビ/アカイソハゼ/シロウミウシ/コスジイシモチ/ワニゴチ/イボイソバナガニ/イソカサゴ/ヒョウモンダコ/ノコギリヨウジ/アカカマス/コケギンポ/コバンヒメジ/キュウセン/オジサン/オキナヒメジ