2006/5/5(金) スズメダイの宝庫
(3本目 セブ島オスロブ セルティックフロスト北)
リロアン

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0342 Al12 5W 36   28 13:04 14:01 57 6.4 14.6 A S 枝珊 10

ポイントの状況
天気は快晴。波もうねりも流れもまったく無し、最高の条件。1・2本目から少し北に移動、砂泥底に枝珊瑚の密生地。スズメダイやベラが大量に生息。枝珊瑚の上は着底出来ないので、中性浮力は絶対条件。

メンバー Junichi/Ryoの2人。 

居るわ居るわ・・・
(ハナナガスズメダイ)
ちょっときつそう
(ハリセンボン)
まだまだ居るぞ
(
カブラヤSD&オリオンSD)
幼魚ならでは
(ネッタイミノカサゴ)

水深7〜8mに広がる枝珊瑚地帯。スズメダイやベラ、テンジクダイなどの絶好の隠れ家。特に幼魚にとっては大きな遊園地かも。見ている側から”スズメダイモドキ”に”ヒレナガスズメダイ”,”アツクチスズメダイ”,”クロヘリイトヒキベラ”,”ギチベラ”,”イトヒキベラ”,”ハナナガスズメダイ”と上げていったら限がない。中にはこんなのも”ハリセンボン”、無理やり入っているようでかなりきつそう。
まだまだ沢山隠れてる、”スダレヤライイシモチ”に”カブラヤスズメダイ”、こっちの黒いのは”オリオンスズメダイ”かな?、”ネッタイミノカサゴ”の幼魚も鰭を大きく広げて優雅に舞っている。成魚はここじゃ絡まりそうだよね。
 
ところ変われば・・・
(Cryptic wrasse)
全身ゲット!!
(
ジュウモンジサラサハゼ)
微妙な違い
(Small-toothed whiptail,
ニセネッタイスズメダイ他)
い、入れてくれ〜
(カクレクマノミ vs
ホンカクレエビ属の一種)

スリバチ状の珊瑚の真ん中に居るのは”Cryptic wrasse(スニーキーラス)[Pteragogus cryptus]”。和名はまだ無く、オハグロベラ属の一種として紹介されているものだろう。伊豆ではオハグロベラは定番、派手だがどこにでも居るのでほとんど気に留めないが、こっちじゃ珍しい気がする。あ、こいつは、”ジュウモンジサラサハゼ”。撮り損ねるなよ、というのは現状の写真は全て首なしの通過後写真。全身ゲット、無事フレームに収まってくれました。これでちゃんとした写真を載せることがで来るぞ。
枝珊瑚以外の場所でも、この周辺は幼魚や小さい魚がかなり居る。”ニセネッタイスズメダイ(yg)”や”シロオビイソハゼ”、こっちの青いのは”Small-toothed whiptail”の幼魚。同じイトヨリダイ科で、宮古で見たパラダイスウィップテールと比べると、こちらは黄色い線が頭のところで繋がっておらず、さらに真ん中にもう一本黄線がある。微妙〜〜。
敵接近、隔壁閉鎖!、防御体制完了。おかげで”ホンカクレエビ属の一種”は爪弾き、「ぼ、僕らも入れてくれ〜」。見事なイソギンチャクの隠れ家、緊急防御体制もバッチリ。ただし、”カクレクマノミ”専用だね。
 
こんなのも
(ヒメタマガシラ,ニセモチノウオ)
小さいうちは・・・ 大きくなると・・・ これは何だ?
(Black-banded demoiselle)
(Lagoon damsel(ペイルスポットダムゼル))
 
まだまだ色んな奴がいる。”ヒメタマガシラ”だと思うけど、尾鰭の形が今ひとつ違うような・・・。でも尾鰭の筋が最後で2又になってるのは確かだね。”ニセモチノウオ”についてはこのカラフルさは間違いないでしょ。良く見ると枝の間に”ネッタイスズメダイ”の小さいのなんかも居るんだけど、この写真じゃ見えないよね。
こっちのペアは”Lagoon damsel(ペイルスポットダムゼル)[Dischistodus chrysopoecilus]”。スズメダイモドキの英名が「Lagoon damselfish」なので、ちょっと間違えそう。小さいうちは白斑が大きく体を横切るけど、大きくなるとこの通り、背面の点になっちゃう。さてさて、こっちのは何だろう??。形(特に尾鰭)はスズメダイだと思うんだけど、こんなにハッキリ写っているのに該当する写真が見当たらないぞ。取りあえずスズメダイは全部何度も確認したんだけどな〜〜。
 
名前の通り
(
Hartzfeld's cardinalfish)
これも見たまんま
(ヨツメトラギス)
擬態
(サラサハゼ)
擬態?
(キリンミノカサゴ)
 
珊瑚の間に見え隠れするのは、”Hartzfeld's cardinalfish(シルバーラインドカーディナル)[Apogon hartzfeldii]”。名前の通り、背面に銀色の線がくっきり。フィリピンはテンジクダイの種類が非常に多いといわれるだけあって、今回も収穫十分。でもハッキリしないのも多いんだよね。
お、トラギス、ちょっと違うぞ!。しかもトラギスの割には結構神経質、近づくとチョコチョコ逃げる。そーっと近づき、はい、そのままそのまま、動かないで〜〜、よしOK!。やっぱりちょっと違う、眼の後ろの斑紋がポイント。こっちが本物の眼なら、まんまヌイグルミ、可愛い!!。名前もやっぱり”ヨツメトラギス”、またまた新しい種類をゲットだ。
魚はかなり体色を変えることが出来る。昼と夜で違うことも多いし、周辺の色にもかなり左右される。緑藻の間に居る”サラサハゼ”はもちろん緑色。茶色の珊瑚の間に居る”キリンミノカサゴ”は茶色・・・、これは逆だろ、茶色いからここに居るんだよね。

今回のお魚
スズメダイモドキ/ヒレナガスズメダイ/アツクチスズメダイ/クロヘリイトヒキベラ/ギチベラ/イトヒキベラ/ハナナガスズメダイ/ハリセンボン/スダレヤライイシモチ/カブラヤスズメダイ/オリオンスズメダイ/ハナミノカサゴ/Small-toothed whiptail/ソラスズメダイ/Cryptic wrasse/ジュウモンジサラサハゼ/アカホシキンセンイシモチ/メラネシアンアンティアス/ローランズデムワーゼル/ニセネッタイスズメダイ/ソメワケヤッコ/ナミスズメダイ(yg)/カタボシオオモンハゼ/シロオビイソハゼ/ニジエビス/マダラエソ/カクレクマノミ/ホンカクレエビ属の一種/ネッタイスズメダイ/ヒメタマガシラ(yg)/ニセモチノウオ/Lagoon damselHartzfeld's cardinalfish/Many-lined cardinalfish/キンセンイシモチ/ヨツメトラギス/イソギンチャクモエビ/キリンミノカサゴ/ヒメフエダイ(yg)