2006/5/6(土) 近くでもこんなに違う
(1本目 ネグロス島シブラン ドリームロック)
リロアン

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0343 Al12 5W 32   28 08:45 09:38 53 14.0 23.4 A S 10

ポイントの状況
ついに天気はずっと快晴。波もうねりも流れもまったく無し、最高の条件。ここは黒砂底。リロアンの海峡を挟んだ向かい側、ネグロス島のポイント。ハゼが沢山居る場所。

メンバー Junichi/Jun/あっちゃん/カッキー/KJ/Hiroko/Ryoの7人。 

早速新種
(Black-striped dottyback)
かなり地味
(トラフシャコ)
模様が繋がってる
(チンアナゴ)
なんとなく清楚?
(ヒメキンチャクフグ)

リロアン正面のネグロス島シブラン地域。リロアン側はサンゴ礁とドロップオフなのに、こちら側は黒砂底のだらだら傾斜。川で言う湾曲部の外側と内側にでも当たるのかな?。従って生物層もちょっと違う、とはいっても同じ地域だからまるで違うわけじゃないよね。それでも早速見たことの無い魚が。初めはベラかとも思ったが、見当たらないのでメギスを検討。それでも中々しっくりこないので、1つ1つの種類を確認したところ、やっと発見”ブラックストライプドティーバック”。メインの写真があまりに黒っぽいので随分手間取っちまったぜ。
砂から顔を出すシャコは、全体に茶色と緑といったかなり地味な配色(頭しか見えてないけど・・・)。一応”トラフシャコ”だろうと思う。あれ、こんな浅瀬に”チンアナゴ”?。結構寄らしてくれるじゃない。模様が濃い(繋がっている)ので、こいつは若魚かな。このフグは”ヒメキンチャクフグ”。そう言われれば派手さが無くて、なんとなく清楚な感じもするね。
 
かなり神経質
(ブラックガーデンイール)
ギンガハゼじゃないよ
(フタホシタカノハハゼ)
警戒心が強い
(ヒレナガネジリンボウ)
背鰭の縁が決め手
(
レッドマージンシュリンプゴビー)

下が砂だけあって、もぐるのが得意な奴らが多い。代表格はもちろんハゼ。”オトメハゼ”に始まり、尻尾が特徴的な”ヤノダテハゼ”、こっちの黄色いのは、水色の水玉模様と背鰭の模様から”フタホシタカノハハゼ”の黄色個体だね。この辺で黄色いのはギンガハゼやワイバーシュリンプゴビーが有名だよね。みんな同じ仲間だから似てるのは当たり前だよ。
”ヒレナガネジリンボウ”がペアで泳いでいる。ネジリンボウ系はペア行動を良く見る。ところが遠くからは確認できるが、人が近づくころには一匹が引っ込み、一匹が孔の入り口で警戒するスタイルに。だいたいまともな写真が撮れるのはこのポーズ。今回は遠くが見えていたので、無理して2匹の写真を載せてみたよ。伊豆じゃちょっとこうはいかないよね。但し、黄金崎ビーチのハゼは別格、なんせ人が来ると安心して(?)出てくるというほど人慣れしてるもんね。
 
まだ名無し
(アゴアマダイ属の一種)
背中に星は見当たらない
(Apogon monospilus)
これも一苦労
(
ライアテールドティーバック)
また会っちゃった
(ワカヨウジ)
 
これももぐるのは大得意。リロアン側はゴールドスペック、こちら側はこいつ。まだ名前が無いようで、”アゴアマダイ属の一種”としか紹介されていないんだ。早く名前が付くといいね。次はこいつ、moluccan cardinalfish[Apogon moluccensis]と混同されているようだが、背中に星は見当たらず、ネグロスで発見された”Apogon monospilus”なのではないかと思うのだが・・・。
”ライアテールドティーバック(Lyretail dottyback)[Pseudochromis moorei]”、こいつにも一苦労。と言うのは、オレンジの個体がメインの写真で、黒い写真が表に出ておらず、ベラから探し始め、やっとメギスで辿り着いた。インドネシアのほうでは別種と見る見方もあるらしい。また、地域によって眼の後ろの白線の濃さが違うといわれ、フィリピンは薄めだって。おやおや、また会っちゃったよ、若王子ならぬ”ワカヨウジ”。
 
また撮っちゃた
(ダンダラトラギス)
クツワハゼ??
(ヒメカザリハゼ)
母は強し!
(ヤエヤマギンポ)
正面は愛嬌たっぷり
(スノーフレークブレニー)
 
いや〜、やっぱりジッとしているとつい撮っちゃうね、”ダンダラトラギス”。でも自分の図鑑を見たらヌメアの写真が一枚あるだけ。っていうことは今まで全然撮ってないってことだよね。あれあれ、これはクツワハゼか?、伊豆では常連で見向きもされないけど・・・。取りあえずきれいに撮って、後で調べることに。やはり微妙に違うよね、一応”ヒメカザリハゼ”じゃないかと思うんだけど。
安全停止中に見つけたのは、卵を抱える”ヤエヤマギンポ”。さすがに重くて動けないのか、びくともしない、母は強し!!。こっちにもイソギンポ発見、見たこと無い新しい奴、”スノーフレークブレニー”。正面からの写真を見ての通り愛嬌たっぷり。こいつもほとんど動かず、撮影会のモデルを勤めてくれた。感謝。

今回のお魚
ヘコアユ/オトメベラ/クマノミ/オトメハゼ/ブラックストライプドティーバック/キスジキュウセン(yg)/トラフシャコ/ホシテンス(yg)/チンアナゴ/ヒメキンチャクフグ/ヤノダテハゼ/オドリカクレエビ/アゴアマダイ属の一種/ヒレナガネジリンボウ/フタホシタカノハハゼ(黄色)/スカシテンジクダイ/アトヒキテンジクダイダマシ/ニシキフウライウオ/Apogon monospilus/モンハナシャコ/ミナミダテハゼ/ライアテールドティーバック(moorei)/レッドマージンシュリンプゴビー/ワカヨウジ/ヒメタマガシラ(yg)/ダンダラトラギス/クロユリハゼ/ケショウフグ/ヒメカザリハゼ/ソラスズメダイ/ミスジリュウキュウスズメダイ/ツユベラ(若)/メガネスズメダイ/ヤエヤマギンポ/スノーフレークブレニー/サラサハゼ