2007/1/21(日) 初体験、1月の伊豆
東伊豆八幡野 ビーチ
八幡野

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0386 Fe10 DRY 8   15 09:21 10:14 53 11.6 24.7 × C   20
0387 Fe10 DRY 10   15 12:09 13:00 51 12.8 27.7 × C   15

ポイントの状況・その他
前回の状況を踏まえ、出発は1月20日の午後7時。環八を軽快に抜け、用賀付近のロイヤルホストで夕食。以後、東名・小田原厚木・真鶴道路と何の障害も無くスムーズに現地到着。やっぱり空いてる時間に走るに限る。
海洋は荒れ気味。予定のIOPはちょっと無理、久々の八幡野へ。天気は曇りで今一つ、ま、予報では雪が降ってもおかしくなかったので、これはこれで文句なしの結果と言うことに。それ以上に、他が潜れないのか、この時期にしては考えられないほどの大賑わい。早く潜っちゃうに限るぞ。

メンバー 総勢9名。

1本目
  先にも触れたように、季節はずれの大賑わい。まだ人が居ないうちに急いで1本目を開始。ガイドロープに沿って沖へ移動だが、これが結構曲者。初めビーチに沿って横に移動、つまり、あまり深くなっていかない。少し揺れも入っているので、のんびり進むとあまり気持ちの良いものでもない。久々の場所だが、確かに昔もこんな風だったよな・・・。それでも少し水深が取れれば、うねりの影響も無く、気持ち良い透明度の海を1月ぶりに体感。実は1月の伊豆もそうだが、1月に潜ること自体、8年目にして初めて。前回からドライのアンダーを新調し、今年の暖冬気味の影響もあるのか、やや高めの水温にも助けられ、寒いという感覚はほとんどない。もちろん、手袋なんかはそれなりに重装備になってはいるけど・・・。
ダンゴウオ(-10m)
少し下りてきたところに3m程の岩の根。赤い海綿と海草に隠れ、待望の姿が。なんせ、この時期潜る目的の1つに成っているぐらい。ついにご対面、ダンゴウオ君。今回はその生育場所と同じ赤色の個体。まずは上半身が覗く、あれ、方向転換?頭かくして・・・状態。これじゃなんだかよく分からない。お、見えた見ええた、影からちょっと目が覗く、こっちをじっとうかがっている?突然浮上、お、泳いだ・・・のか?おかげで全身があらわに、とは言ってもあっち向き、バックショットもいいけど、出来ればやっぱり正面ショットが・・・。お〜、願いが通じた?やはり日ごろの行いが鍵?何でもいいけど徐々に回れ右(左だったかも)。やっとご尊顔を拝することが、あ〜ありがたやありがたや。わ、突然真っ黒に!!なんてことは無く、彼はそのすぐ近くに居たイロカエルアンコウ君。今日は完全に主役を奪われた格好、ま、気を悪くしないで。といってる間にも、ダンゴウオ君のところには次から次へと人が群れ始め、そろそろここは引き時か。
その後も沖へ突き進むも、やはりこの時期、魚たちも動きが緩慢。キタマクラやオハグロベラといった超常連以外はあまりお目にかかれない。水深25mの岩にも、その周辺にも、めぼしい被写体は現れず、エアの残量を気にしつつゆっくり帰路に。
シロウミウシ(-12m)
色といい、大きさといい、非常に見つかり易い普通種。背面の点々の色が違うとそれなりに珍しいんだが・・・。そんなこと言うんなら写真撮るなよ!!という声が聞こえて来そうな・・・。いえいえ、お嬢さんきれいな白いお召し物で、中々優雅なたたずまい。ぜひとも一枚撮らせていただければ・・・。海の中でなにやってんだか?
???(-10m)
紅草の間に覗く鮮やかな緑と黄色。ウミウシか?にしては何か感じが違う。ちょっと揺らしてみても反応なし。これは草の芽?それとも・・・。
ダンゴウオ(-10m)
こいつはさっきのとは違うよね?やや大き目?色はそっくり(当たり前かも)。枝の影から様子をうかがっているようだが、僕らの撮影には無反応。かなりいい位置に居てくれるので、ここは一発ベストショットを・・・。・・・。・・・。また、別の機会ということで。追い討ちをかけるように、僕らが離脱後、ホバリングを始めたという情報も・・・。
ガイドロープを利用し安全停止。エキジット前は、エア減少によるタンク重量低下、揺れによる不安定化、その他疲れやストレス等、かなりマイナス要因が。いろいろ御託を並べ、こういうときはロープにつかまっている方が楽ちん。草の合間に見え隠れするアメフラシを観察しながら時間待ち。実は撮影したんだけど、とても世間に出せる結果にならず没。

2本目
体調が今一なのか、エアの消費が少し多いような。スキル不足か、はたまたここ最近の不摂生の賜物か。どうも最近愚痴が多いような・・・。
2本目に目指したのは”カミソリウオ”。決して珍しいわけではないが、この時期に居るとなると格好しぶといのでは?
クロヘリアメフラシ(-10m,-15m)
小さな岩の上、紅草と緑藻の混じる草むらに赤いものが。このナメクジのような形には見覚えがある。赤い体色に黒い縁、確か以前は石垣で見られたような・・・。少し進んで見られたこれもそうだよね?いやはや、少しぐらいの水温の差は問題にならないってことかな。
チゴミドリガイ(-12m)
偶然目に留まった青い小さい奴。全長1cm程度。一度目を離すと分からなくなってしまいそうなこいつは、この時期には普通に見られるらしい。今回は全体に小物中心で、マイカメラ(C-5050)にとってはやや辛い条件。そろそろ性能的に新しいのが欲しいが、先立つ物が・・・。クローズアップ等の対策を本格的に考える時期かも。
ムレハタタテダイ(-25m)
かなり深場。透明度が良いのと、徐々に下ってきたことや、根の周りで岩が散在しているため、思ったほど深さを感じさせない。この時期でもまだ群れで泳いでいるのに遭遇し、ちょっと違和感。そうは言っても、なんせこの時期は初体験、こういうことも有りなのだろう。しかしさすがに数は減少?バックの青とのコントラストがきれいで、ちょっと絵になる風景ではあると思う。
カミソリウオ(-28m)
目標到着。本当にこの深さでいまだに健在するだけあり、結構立派に成長した個体。ちょっとしたハプニングで、巻き上げられた砂にもビクともせず、堂々としたもの。こんな環境の中でもちゃんと生活してるんだね。やっぱり1年通して経験しなきゃだめと、改めて痛感。
フサカサゴ(-15m)
ふと見上げた岩の隙間に、小さな魚が一匹。カサゴ系であることは一目で分かるが、幼魚の頃は区別が付きにくい。一応はこいつだと思うのだが・・・。
オオウミシダトウマキクリムシ(-15m)
こいつもこの時期には良く見られるらしい。紫入りに光り、黄色いラインがアクセントに。見た目、かなり上品できれいなのは確か。ただ、ストロボ撮影はちょっといただけなかった。ライティングによる撮影に切り替えた方が良かったのでは・・・。そういや最近はとんとライティングで撮影してない。スーパーマクロやクローズアップを含め、一度徹底的に見直す必要があるな。
ダンゴウオ(-12m)
こいつは今日見た中では最も大きかったダンゴウオ。おかげで、かなり大きめに撮影出来たが、今一つ納得できない。正面からのカットもないし、本当に寄れたっという写真もない。カメラにも自分の腕にもちょっと失望。確かにたまにしかいかないので、その度に感覚を思い出すのに時間もかかるが、次回までにはもう少し納得できる方法を検討するってことで・・・。

今日のお魚
トゲアシガニ/ハコフグ/チョウチョウウオ/タカノハダイ/ニザダイ/キタマクラ/ダンゴウオ/イロイザリウオ/ショウジンガニ/ムレハタタテダイ/サラサエビ/シロウミウシ
クロヘリアメフラシチゴミドリガイ/ムレハタタテダイ/カミソリウオ/フサカサゴ/オオウミシダトウマキクリムシ