2000/5/4(木) 初ナイト
(宮古島 デベソUポイント)
宮古北

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 entry 天気
0027 Fe10L 5W1P 22 23 23 19:43 20:24 31 9.0 16.4 ボート Night 16.1

しばしお別れ
興奮気味の1本を終え、帰路に着く。帰りのボートでKさんから浅田飴をいただき喉の調整。大変助かりました。ありがとうございました。
実はこの後、僕とJUN1ちゃんだけ別行動。とりあえず一度港へ戻り、他の人はここで解散。僕らはというと日が暮れるのを待って初ナイトに挑戦。みんなを見送り静かになった船の上で日暮れを待つ。だんだん緊張してくる。「夜の海ってどんなだろう。・・・」「待ち遠しいような怖いような・・・・。」「月が出ていれば海中からでも見えるかも・・・。」「よし、潮汐表を確認だ。」−−−残念ながら明日が新月。よく考えたら当たり前。今年2番目の大潮なのだから。
補充のタンクを待っていると、ワゴンが一台到着。女の子が数人と他のショップの人。八木さんが声をかける。「ナイト?」「ポイントは?」。「デベソT」と答えが。あちらが先発。先を越されてしまった。
やっとタンク到着。行き先を「デベソU」に変更。真っ暗にならないうちに急いで出発。宮古島に沿って北上。いつもの八重干瀬コースの途中にある。このポイントは海底に大きな根がポツンと1つ。回りは25mクラスの深度。根の頂上にある平地にアンカーを打ち、もう少し暗くなるのを待つ。大部暗くなってきた。それでは、そろそろ始めよう。

デベソU
さすがに夜の海は暗くて何とも言えない恐怖感。覚悟を決めて一気に飛び込む。下を見ると、先に潜った八木さんの超大光量ライトが。暗い海に大きな光のスジを作る。僕のライトも少し細めの光のスジを作る。光を目標に潜行。水深15m程で集合。ここから右回りに根を回りながらゆっくり上昇していく。
みんなのライトが根を照らす。少しずつ移動して行く。光の中にウケグチイットウダイやクマザサハナムロが現れる。まだ日が暮れたばかりで眠っていない。それでも明かりに向かってつっこんでくるのも。オトヒメエビはいたが、夜動き出すはずのエビ類も、今はまだほとんどいない。先頭が止まって壁を照らす。みんなのライトがそこに集まる。大きなヤドカリがいる。本当に大きい。後で辞典で調べたが、こんな大きなヤドカリはのっていなかった。
すこしずつ浮上しながら根の回りを進む。特別な魚はいないが昼間とはまるで違った景色が広がる。光の当たっている部分以外は真っ暗。人のいない方を向くと自分が一人で取り残されたような錯覚に陥る。宇宙遊泳でもしているような気分。
頂上の平地に着くとアンカーロープがある。この辺で少しのんびり。大きなガンガゼがそこら中でえらそうにトゲをのばす。後ろの方から頭に角をはやした魚が。ヒメテングハギだ。突然ガンガゼが一匹走り始めた。さ・さ・さ・さ・さ・・・。けっこう素早い。
そろそろ浮上の時間。根から潜行ロープに向かう。真っ暗な海にライトに照らされたおもりだけが見える。一瞬上下の感覚が無くなりめまいが。ロープにつかまりしばらく目をつぶっていると感覚が戻ってくる。ボートを照らしてゆっくり浮上する。ボートに上がっても外は真っ暗。何か違う世界を見てきたような不思議な感覚だ。
 

デベソU
魚027
ヒメテングハギ
Kさん、お世話をおかけしました

夕食は?
器材を片付け、風をよけてデッキの後ろに集まり、港まで戻る。やっぱりこの時間だと寒い。急いでお迎えの車に乗り込み、ホテルまで送ってもらう。
ホテルに到着。なぜか先に食事を終えているはずの女性陣が食堂で待っている?どうやらKさんにごちそうになっていたらしい。「Kさん、いろいろどうもありがとうございました。」
急いで食事を終え、貸し切り?のお風呂で体を洗い、ログを持ってロビーに集合。なぜかそのまま通り過ぎて今日はMOSでログ付け。大物有り、初めてのナイト有りで楽しい一日。お疲れさまでした。○