函館市電 列車
1.現有車両:車両外側は、広告などがペイントされており、同じペイントの車両は1両も無い。
 30形 1両(39)-愛称・箱館ハイカラ號。排2号(除雪車)を旅客車に復元改造した車両
 500形 2両(501, 530)
 710形 8両(715, 716, 718-721, 723, 724)
 800形 1両(812)
 2000形 2両(2001, 2002)-函館市電初のVVVFインバータ制御カルダン駆動車
 3000形 4両(3001-3004)-愛称・マリンブルー号。北海道の路面電車では初めて冷房装置を取り付けた
 8000形 10両(8001-8010)-800形の車体更新車
 8100形 1両(8101)-800形の部分低床車体更新車
 9600形 3編成(9601-9603)-愛称・らっくる号。超低床車リトルダンサーシリーズ
 排形 2両(排3,排4)-除雪車。いわゆる「ササラ電車」。200形(2代)を改造したもの。
 装1号-装3号-装飾車。函館港まつり期間中などに非営業運行。

2.過去の車両
2-1.1943年11月に函館市交通局へ譲渡された形式
 10形
 100形
 200形(2代)25両-旧東京市電1形(2代)。1934年購入。ササラ電車への転用分をのぞき1957年までに全車廃車。
 300形 15両-半鋼製単車 1936年製造 1971年廃車
 400形 6両-旧京王電気軌道23形 1940年購入 1962年廃車
2-2.函館水電・帝国電力・道南電気軌道時代に改造等により形式消滅
 50形-新川車庫火災および昭和9年の函館大火で全車焼失
 200形(初代)-昭和初期に100型へ車体更新
2-3.函館市交通局が導入した車両
 600形 5両-半鋼製ボギー車 1954年製造 1973年廃車
 700形 5両-半鋼製ボギー車 1957年製造 1973年廃車
 706形 1両-全鋼製ボギー車 事故車518号の車体更新車 1964年改造 1979年廃車
 1000形-元都電7000形

500形電車
函館市交通局500形電車とは、1948(昭和23)年に登場した函館市企業局交通部(導入当時は函館市交通部、後に函館市交通局。函館市電)の路面電車車両。
名古屋市電BLA形の流れを汲む半鋼製低床ボギー車。札幌市電600形とも同属とされる。
登場当時は2枚引戸の3扉であったが、1963(昭和38)年11月より中扉を締め切り、前後2扉のみを使用するようになった。1970(昭和45)年よりワンマン化改造が行われ、前中の2扉となった。
当初は装備されていなかった暖房装置も改造によって装備された。
塗色は上半部マンチュアサンドライト(=ベージュ)、下半部マジュルカブルー(=ダークブルー)。
現在は501(2代、旧番号505)と530の2両のみ。

30両全車が日本車輌東京支店蕨工場で製造た。
501 - 515 / 1948年11月製造、1949年(昭和24年)9月28日認可
516 - 520 / 1949年12月製造、1950年(昭和25年)9月30日認可
521 - 525 / 1950年5月製造、1951年(昭和26年)3月6日認可
526 - 530 / 1950年11月製造、1951年3月6日認可

撮影 1978/8/3
場所 函館市内
西武テーオー前
停留所
路線 函館市電宮前線
車両 520
1949年12月製造、1950年(昭和25年)9月30日認可。
1993年(平成5年)4月。ガス会社経由区間廃止による余剰として廃車。
寸法・重量
全長 13,050mm
全幅 2,336mm
全高 3,700mm
軌間 1,372mm
重量 16.5t
定員
動力
電気方式 直流600V
架空電車線方式
主電動機 37.3kW×2
最高速
top↑

706形電車
函館市交通局706形電車とは、1964年に登場した函館市企業局交通部(導入当時は函館市交通部、後に函館市交通局。函館市電)の路面電車車両。
事故で大破した518号(1964年1月廃車)から電装品や台車と、800形相当の車体を組み合わせて製造した車両。
車体こそ800形とほぼ同型だが、性能は種車である500形と同じ直接制御車。
1957年に5両製造された700形の続番である「706」が充てられたが、全く別の形式。
1979年3月に廃車。

撮影 1978/8/3
場所 函館市内
路線
行先 駒場-谷地循環
車両 706
top↑

710形電車
函館市交通局710形電車とは、1959年に登場した函館市企業局交通部(導入当時は函館市交通部、後に函館市交通局。函館市電)の路面電車車両。8000形と並び函館市電の主力車両。1959-61年に14両が製造。
700形を元にしているが、東京都電8000形の影響も受ける。
前扉は2枚引戸、中扉は片開きの2扉車で、側窓は上窓Hゴム固定、下窓上昇式。
前面及び側面の窓上に方向幕を備えるが、711- 14の初期に製造された車両には側面の窓上の方向幕はなかった。
登場時の標準塗色は上半部アイボリー、下半部アイスランドグリーン。
14両全車が新潟鐵工所で製造。
711 - 714 / 1959年5月
715 - 720 / 1960年5月
721 - 724 / 1961年10月
全車1967年10月にワンマン化改造、1970年10月に灯油燃焼式の暖房を取付。

撮影 1978/8/3
場所 函館市内
路線
行先
車両 721?
寸法・重量
全長 12,240mm
全幅 2,342mm
全高 3,700mm
軌間 1,372mm
重量 14.8t
定員 90人(32座席)
動力
電気方式 直流600V
架空電車線方式
主電動機 50kW×2
最高速 40km/hr
top↑