国鉄キハ20系気動車 |
キハ10系と同じDMH17B形ディーゼルエンジンを搭載。 防振ゴムブロックを枕バネに使用するDT19C(駆動台車)・TR49A(付随台車)ウィングバネ式台車を装着。 車体は先行するキハ55形の設計が踏襲。準張殻構造となり、大型化。暖房装置は燃焼式の温気暖房。 客室窓は、上段がH断面ゴムによる構体直接固定、下段が上昇式の俗にいう「バス窓」。 窓下のウィンドウシル(補強帯)は廃止。 初期車竣工当初の車体塗色は、当時の気動車標準色[濃い青(青3号)+窓周りが黄褐色(黄かっ色2号)]。 前面幕板部の塗色が前照灯部分に回り込むように塗装されていることが他系列には見られない特徴。 2.改良型 1958年からは機関を180psのDMH17Cに変更。 台車は複列コイルばねを枕ばねに使用して揺動特性を改善したDT22A(駆動台車)・TR51A(付随台車)に変更。 車体の部材を市販の形鋼に変更し、調達コストを低減。 客室窓が2段上昇式(上下段共に上昇式)に変更。 派生形式として寒冷地向け仕様のキハ22形、郵便荷物合造車のキハユニ26形、エンジンを2基裝架する勾配線区向け強力形のキハ52形などが新たに設計。 グループの初期車は室内灯として白熱灯を装備し扇風機無しで製造。 バス窓の初期形を含むその多くが後年に環形蛍光灯仕様に改造し扇風機も取付。 |
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キハ20形 | |||||||||||||||||||||||||||||||
4位側の乗務員室にやや食い込むかたちで便所を備える。 1957年:0番台(1-103)。初期形のバス窓車。 1958年:201-484。改良形の2段窓。白熱灯車。 1964年:501-522。蛍光灯車。 |
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キハ20形 0番台 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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キハ20形 200番台 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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L×W×H(mm) 20,000×2,900×3,900 重さ 31.5t エンジン DMH17C形ディーゼル 最高速度 95km/h 定員 82人[座70] 製造初年 昭和33年 どうやら、37年程前、八高線を走っていたようです。こんなこともあるんですね。 |
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キハ21形 | |||||||||||||||||||||||||||||||
主に北海道および東北地方で運用され、キハ22形も含めて急行列車にも投入。 キハ20形0番台とは外観上は客用扉下部の明かり窓がないこと以外相似。 寒冷地向けとして、客室窓の二重窓化・運転台にデフロスタ設置・床下機器耐寒・耐雪装備を施工。 ドア位置はキハ20形と同じでデッキがなく、冬期の客室内温度維持に問題。 翌1958年からは耐寒・耐雪性能が強化された酷寒地向けキハ22形に製造が移行。 1975年頃に一部車両で、温気式から温水暖房への改造やドア付近に簡易仕切り工事を施工。 1983年に全車廃車。 |
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キハ22形 | |||||||||||||||||||||||||||||||
1958年から製造開始され、北海道・東北地方に配置。製造会社は帝車と新潟、富士重工業と日本車輌製造。 1960年代から1970年代に北海道のローカル列車の多くは本形式が投入されていた。 乗降口を車体両端へ配置し、客室との仕切扉を備えたデッキ付き、側窓を小型の一段上昇式二重窓として保温性を向上。 暖房装置はエンジン冷却水利用の温水暖房として強化し、放熱フィンを大型化して効率を向上。 床は雪が融けて濡れた時の滑りにくさや、雪靴・雪下駄の滑り止め金具(スパイクなど)への対策から木張り。 断熱材の厚さを増したため、暖地向けの標準車に比べ、レール面基準で50mm高い。 警笛は前照灯脇から、温水管の取り回しが楽な乗務員室床上(助手席足元)に変更。 床下機器のカバーリングや冷却水による保温をはじめ、補器類に至るまで徹底した耐寒・耐雪措備を施行。 初期車の白熱灯は後に多数が20W環形蛍光灯に改造。 新製時から蛍光灯となった車両も、20Wの直管から40Wの直管へ設計変更。 屋根上の通風器は初期の1-170では6個、後の201-245では7個、246-343では9個へと変更。 最終の設計変更では外ハメ式の尾灯やハニカムコア構造の客用ドアも採用。 |
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