国鉄70系電車とは、日本国有鉄道(国鉄)で運用された旧形電車形式群の総称。 横須賀線・京阪神緩行線・中央東線など通勤と中距離の輸送性格を併せ持った路線向けの、3扉セミクロスシート車。 1951-58年にかけ、中間電動車モハ70形およびモハ71形・制御車クハ76形・2等車のサロ46形（後のサロ75形）の4形式合計282両が製造。 車両は、前面2枚窓の「湘南形」。車体および座席のレイアウトは51系をベースに3扉セミクロスシートとされたが、2等車（のちの1等車→グリーン車）は2扉クロスシートで製造。 初期は床や屋根が木造の半鋼製車、1954年度に屋根を鋼製化、1957年度製造の最終グループは全金属化され300番台を付番。他に国電初の全金属車・モハ71001が存在。

70系

車両形式番号　　－旧国鉄、JR関係（四国を除く）の電車－
記号				形式（固定編成としての形式は3桁の数字）
車両構造		用途		第1の数字 （電気方式）		第2の数字 （用途）		第3の数字
クモ	制御電動車 （運転台・電気モーター付きの車両）	ロ	1等車（→グリーン車）	1-3：	直流	0-2：	通勤及び近郊形	形式の登場順に 奇数番号を割り 当て
		ハ	2等車（→普通車）	4-6：	交直流	5-7：	急行形
		ネ	寝台車（1等：ロネ2等：ハネ）	7-8：	交流	8：	特急形
モ	中間電動車	シ	食堂車	9：	試作
ク	制御車 （運転台付きで電気モーターなしの車両）	ユ	郵便車
		ニ	荷物車
		ヤ	職用車
サ	付随車 （運転台・電気モーターなしの車両）	ル	配給車
		ヌ	暖房車
		エ	救援車