国鉄153系電車とは、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した直流急行形電車。1958-62年に、計630両が製造。 最初に使用された列車にちなみ、「東海形電車」の別名でも知られる。 当初は91系電車と称したが、1959年の車両称号規定改正で153系電車となった。 位置づけとしては「80系電車の近代化形」ではあるが、車体や機器などは完全に一新。 全金属製セミモノコック構造。 車両限界に合わせ裾を絞った断面形状。上部は施工の容易な最大幅のまま窓部が垂直に立ち上がる。 客用扉は、両端にデッキを設置した2ドア仕様。 塗色はオレンジと緑の塗り分けによる「湘南色」。前面はオレンジ1色。 先頭車の前頭部中央に貫通路を設け、先頭車が編成中間に入った場合も通り抜け可能な構造。 運転台前面窓は、側面まで回り込んだパノラミックウインドウ。前照灯は窓下で、左右に大型白熱灯を1基ずつ計2基。 前照灯の下には尾灯を配置し、前照灯と貫通路の間にタイフォンを設置した左右対称のデザイン。 貫通路上には、照明入りの大型列車種別表示器を設けた。 |
153系 |
車両形式番号 -旧国鉄、JR関係(四国を除く)の電車- | ||||||||
記号 | 形式(固定編成としての形式は3桁の数字) | |||||||
車両構造 | 用途 | 第1の数字 (電気方式) |
第2の数字 (用途) |
第3の数字 | ||||
クモ | 制御電動車 (運転台・電気モーター付きの車両) |
ロ | 1等車(→グリーン車) | 1-3: | 直流 | 0-2: | 通勤及び近郊形 | 形式の登場順に 奇数番号を割り 当て |
ハ | 2等車(→普通車) | 4-6: | 交直流 | 5-7: | 急行形 | |||
ネ | 寝台車(1等:ロネ2等:ハネ) | 7-8: | 交流 | 8: | 特急形 | |||
モ | 中間電動車 | シ | 食堂車 | 9: | 試作 | |||
ク | 制御車 (運転台付きで電気モーターなしの車両) |
ユ | 郵便車 | |||||
ニ | 荷物車 | |||||||
ヤ | 職用車 | |||||||
サ | 付随車 (運転台・電気モーターなしの車両) |
ル | 配給車 | |||||
ヌ | 暖房車 | |||||||
エ | 救援車 |