国鉄無蓋貨車 チ(長物車)
長物車(Flatcar)とは、貨車の一種で、一般的には長尺物を輸送するための車両であるが、その形状から長尺物輸送以外の車両も含まれる。形態としては、台枠の上に鋼板や木板製の床板を張った、フラットな車体を持つ。
黎明期の長物車は、複数の車両に積み荷を渡し掛けするための回転枕木を中央部に備えた構造であったが、車体長を伸ばしたボギー車が登場すると、側面に荷崩れを防止するための柵柱を備えた構造となった。
また、特定の積荷に特化した物資別適合貨車も存在。現在、JRに所属する車両はほとんどがレール輸送に使用。

チキ5200形
寸法(mm)
全長(車長) 13,600(12,800)
全幅(車幅) 2,643(2,410)
全高(車高) 1,356(1,078.2)
軸距
軌間 1,067
重量(t)・外観
重量 16..1t
換算両数
台車形式 TR223
性能
荷重 37t
床面積 30.8㎡
最高速 75km/hr
チキ5200形は、日本国有鉄道(国鉄)が1979(昭和54)年度から1981(昭和56)年度にかけてコキ10000形コンテナ車の改造により製作したレール輸送専用貨車(長物車)。

コキ10000系コンテナ車の車体とコキフ50000形の台車が余剰となったため、これらを有効活用して定尺レール輸送用の長物車を製作することになった形式。総数188両が改造。

2両1組で25メートル定尺レール輸送に使用。
台枠上には床鉄板が張られ、レール用緊締装置が取り付け。
デッキにあった手摺と手ブレーキは撤去され、両側ブレーキに変更。
台車はコキフ50000形から流用されたTR223形。
この台車は後に強化型の台車枠を装備したTR223F形に振替えられた。

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5230
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5231
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5309
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5255
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5366
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ5252
top↑

チキ5500形
寸法・重量・外観
全長 18,150mm
全幅 2,630mm
全高 1,379mm
軸距 9,386mm
軌間 1,067mm
重量 16..0t
換算両数 積4.0/空1.6
赤3号,黒
走り装置
性能
荷重 37t
実容積 -㎥
最高速 85km/hr
チキ5500形は、日本国有鉄道(国鉄)が1974(昭和49)年度-1981(昭和56)年度に、コキ5500形コンテナ車の改造により製作した、積載荷重37tのロングレール輸送専用貨車(長物車)。
元々は東北・上越新幹線建設に伴う50mレール輸送用として登場。
予算抑制を目的とした安価な余剰車両(コキ5500形)を改造し138両が製作(転用改造)。
装備の違いにより、5500、5600、5700、5800、5900、15900の各番台が存在。

撮影 1976/8/22
場所 陸中山田駅
路線 山田線
車番 チキ5808
top↑

チキ6000形
寸法(mm)
全長(車長) 14,700
全幅(車幅) 2,556
全高(車高) 2,995
軸距
軌間 1,067
重量(t)・外観
重量 17.0t
換算両数 積4.0/空1.6
台車形式 TR63F
性能
荷重 35t
床面積 -㎡
最高速 75km/hr
国鉄チキ6000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1977(昭和52)年-1981(昭和56)年に、コキ5500形から改造製作した貨車(長物車)。

老朽化した長物車置換えのため、経年が浅く車体長が長い余剰となったコキ5500形が長物車へ改造。
1977(昭和52)年-1981(昭和56)年にかけて422両(チキ6000-6421)が国鉄工場にて改造製作。

チキ7000形に類似した形態を持つ汎用長物車。
改造に際してはコキ5500形のうち、TR63F形台車を装備する車両が選定。
台車と連結器と側梁をコキ5500形から流用。
側梁を切り詰め、チキ7000形に準じた車体を新製。
床板は木製。ブレーキ装置は側ブレーキ式に変更。

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ6181
top↑

撮影 2015/3/9
場所 水戸駅貨物線
路線
車番 チキ6158
top↑