国鉄無蓋貨車 ト(無蓋車)
砂利、木材などの雨に濡れてもかまわない積荷の積載用。一般的に側面にあおり戸を有するものが多い。
記号はトラック”Truck”のト。

ト1形
詳細不明

撮影 2015/1/25
場所 SLキューロク館
路線 真岡鐵道
行先
車両 ト60
案内板表記の主な仕様
L×W×H(mm)
 6,310×2,230×1,325
積載重量 10t
容積 23.4㎥
重さ 6.1t
連結器高 880mm
連結器
 アライアンス式
 自動連結器
製造年 1940(昭和15年)
製造会社 日本車両
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トラ6000形
国鉄トラ6000形貨車は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した無蓋貨車。
1941(昭和16)年度-1954(昭和29)年度に製造された17トン積み二軸無蓋車。計6,122両が新製。
1.戦前形
 1942(昭和17)年-1943(昭和18)年に製造。標準形。3,342両が製造。番号は、トラ6000-9519。
 台枠の基本構造は、トム50000形に準じ、中梁と側梁は溝型鋼、床受梁は山型鋼、横梁と軸箱守はプレス鋼板製。
2.戦時形
 1943(昭和18)年-1944(昭和19)年に製造。一部の構造を簡略化した戦時設計車。
 設計変更にともない、番号を10000番台とし、トラ10000-2179の2,180両が製造。
 鋼板のプレス成型部品を既製の溝型鋼や山型鋼の加工品で置き換え。車体の塗装も基本的に省略。
3.戦後形
 1954(昭和29)年に製造。600両(トラ12183-12782)が製造。戦後初の二軸無蓋車の新製車として製造。
 構造的にはほぼ戦前形のものに戻された。
その他、改造編入車グループ
 トラ3500形改造車、トラ5000形改造車、トムフ1形改造車等

撮影 1972/3
場所 宮崎機関区
路線 日豊本線
車両 トラ12575
戦後形
寸法・重量・外観
全長 9,550mm
全幅 2,710mm
全高 2,205mm
軸距 4,600mm
軌間 1,067mm
重量 9.1t
換算両数 積2.2/空1.0
走り装置 一段→二段リンク式
性能
荷重 17t
実容積 44.5㎥
最高速 65→75km/hr
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トラ45000形
国鉄トラ45000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が制作した貨車(無蓋車)。
1960(昭和35)年-1963(昭和38)年に、8,184両(トラ45000-トラ53183)が製作。
妻面や床板に鋼板を用いた半鋼製車の二軸無蓋車。
妻面はプレス鋼板、側面の「あおり戸」のみ木製。外部塗色は黒色。
懸架装置は二段リンク式で、最高速度は75km/h。
荷重は17tだが、嵩高貨物の積載時には15t。この運用方を識別するため、車体表示記番号は符号”コ”を前置。

撮影 1974/8/15
場所 柏原→近江長岡
路線 東海道本線
車両 トラ51261
寸法・重量・外観
全長 8,010mm
全幅 2,746mm
全高 2,765mm
軸距 4,200mm
軌間 1,067mm
重量 8.7t
換算両数 積2.6(2.0)/空0.8
走り装置 二段リンク式
性能
荷重 17t(15t)
実容積
最高速 75km/hr
()内嵩高貨物積載時
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撮影 1974/8/15
場所 柏原→近江長岡
路線 東海道本線
車両 トラ48645
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撮影 1978/4/7
場所 丹荘駅留置線
路線 八高線
車両 トラ4####
備考 左奥の貨車は
トラ55000形?
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撮影 1978/10
場所 荒川橋梁
路線 武蔵野線
車両 トラ45000形
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撮影 1978/10
場所 荒川橋梁
路線 武蔵野線
車両 トラ47293
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トラ55000形
国鉄トラ55000形貨車は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した無蓋貨車。
1962(昭和37)年-1966(昭和41)年にかけて、3,205両製造された18/15トン積み二軸無蓋車。
前級トラ45000形に比べ、長さを66mm、幅を89mm拡大し、軽量化により自重を0.2t減少させ、1トンの増積を可能。
国鉄の(狭義の)無蓋車として初めて車体を床板、あおり戸も含めて全鋼製。
製造時期によって3種に区分。
・試作車(トラ55000-トラ55004):5両。
  本形式の試作車で、1962(昭和37)年に製造。車体はすべて鋼製で、あおり戸と妻板はプレス鋼板製。
  うち2両は、あおり戸が上下開き式。
・初期車(トラ55010-トラ55069):60両。
  初期生産車で、あおり戸が木製に戻された。
・量産車(トラ55100-トラ58239):3,140両。
  量産されたタイプで、あおり戸は鋼板製、積荷固定用の釘を打つための埋木が床面に設置。
1986(昭和61)年度で形式消滅。

撮影 1978/4/7
場所 丹荘駅留置線
路線 八高線
車両 トラ55983
寸法・重量・外観
全長 8,076mm
全幅 2,835mm
全高 2,750mm
軸距 4,300mm
軌間 1,067mm
重量 8.5t
換算両数 積2.6,2.0/空0.8
走り装置 二段リンク式
性能
荷重 18t,15t
実容積 43.3㎥
最高速 75km/hr
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トラ70000形
寸法・重量・外観
全長 9,456mm
全幅 2,700mm
全高 2,750mm
軸距 5,000mm
軌間 1,067mm
重量 8.9-9.2t
換算両数 積-/空-
走り装置 二段リンク式
性能
荷重 17t
実容積 44.5㎥
最高速 75km/hr
国鉄トラ70000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1967(昭和42)年から製作した17t積の無蓋貨車。
1940年代-1960年代に製作されたトラ6000形・トラ30000形などの長尺物対応半鋼製無蓋車(通称「長トラ」)を淘汰する目的で開発。
1967(昭和42)年-1969(昭和44)年に5,100両(トラ70000-トラ75099)が製作。
国鉄が開発・製作した二軸無蓋車の最終形式。

車体は全鋼製で、基本寸法はトラ30000形と同一。
車体幅は社線への乗り入れを考慮して、旧車両限界を適用。
妻面やあおり戸にはプレス鋼板が用いられるが、床面には幅方向に4か所木材が埋込。
積載荷重は17tで、積載品目による荷重制限はない。
懸架装置に二段リンク式を採用して 75 km/h での営業走行を可能。

前期形1967(昭和42)年-1968(昭和43)年に、4,650両(トラ70000-トラ74649)が製作。
後期形1969(昭和44)年に450両(トラ74650-トラ75099)が。
 車体の外観は前期形と変わらないが、床の埋木の配置が長手方向2列に変更。

撮影 2015/1/25
場所 SLキューロク館
路線 真岡鐵道
行先
車両 トラ75083
(トラ75954)
案内板表記の主な仕様
L×W×H(mm)
 9,500×2,700×2,700
重さ 17t
最高速度 75km/h
製造初年 昭和44年

車両番号は正確には読み取れないが、展示の2台がトラ75083とトラ75954であることは分かっているらしい。さすがにどちらかは区別がつかないのだが、よーく見るとこちらの車体の番号部の一番最後は”3”のようにみえるのだが・・・。
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撮影 2015/1/25
場所 SLキューロク館
路線 真岡鐵道
行先
車両 トラ75954
(トラ75083)
案内板表記の主な仕様
L×W×H(mm)
 9,500×2,700×2,700
重さ 17t
最高速度 75km/h
製造初年 昭和44年

車両番号は正確には読み取れないが、展示の2台がトラ75083とトラ75954であることは分かっているらしい。さすがにどちらかは区別がつかないのだが、消去法で・・・。
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トキ25000形
国鉄トキ25000形貨車は、1966(昭和41)年-1976(昭和51)年に製造された、日本国有鉄道(国鉄)の無蓋貨車。
第二次世界大戦終結直後から量産された大型無蓋車トキ15000形の廃車補充を目的として製作。
4,500両が製造され各地で汎用的に使用。
・1966(昭和41)年度:2,250両(トキ25000-27249)
・1967(昭和42)年度:1,250両(トキ27250-28499)
・1968(昭和43)年度:150両(トキ28500-28694)
・1969(昭和44)年度:500両
・1970(昭和45)年度:250両(民有車)
・1974(昭和49)年度:100両(トキ29400-29499)
妻板と「あおり戸」はプレス成型された耐候性鋼板、床板に平鋼板を用いた全鋼製車体。
1967(昭和42)年製以降の車両には床板に転動防止用の埋木を設ける。
自重は約16.2t、荷重は36tで、識別用形式称号には 「オ」を記号の左上に小書きし、「オトキ」。
外部塗色は赤3号。
1976(昭和51)年製の車両(トキ29400-)は車体の仕様を変更し、外板のプレス鋼板を廃し平板組立。

撮影 1978/5
場所 下野大沢-今市間
路線 日光線
行先 宇都宮方面
車両 トキ25000形
寸法・重量・外観
全長 14,186mm
全幅 2,835mm
全高 2,851mm
軸距 9,386mm
軌間 1,067mm
重量 16.2-17.0t
換算両数 積4.0/空1.6
赤3号,淡緑色
走り装置 二段リンク式
性能
荷重 36t
実容積 43.3㎥
最高速 75km/hr
top↑

撮影 1978/5
場所 下野大沢-今市間
路線 日光線
行先 宇都宮方面
車両 トキ28509
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撮影 1978/5
場所 下野大沢-今市間
路線 日光線
行先 日光方面
車両 トキ25000形
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