イトヨ
Gasterosteus aculeatus
トゲウオ亜目トゲウオ科イトヨ属
糸魚/Threespine Sticklebacks
参考 090811 アクアマリンふくしま02-05 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑
分布: 北半球の亜寒帯に広く分布。日本では山口県と利根川以北:北海道大沼、阿寒湖など、青森県、福島県、栃木県、福井県。水草が繁茂する、水の澄んだ細流や池。
特徴: 体長10cm。体は木の葉のように左右に扁平。背鰭の棘条が3本離れて発達、棘は腹に2本、尻鰭付近にも1本。うろこはなく、鱗板が体の側面に並ぶ。体色は褐色。成熟したオスは体が青っぽくなり、のどから腹部にかけ赤色の婚姻色を発現。
水族
館等:
アクアマリンふくしま02-05ふくしまの川と沿岸(湧水)
なかがわ水遊園C07栃木の魚たち(巣を作る魚)
090810 那珂aqC7
備考: イトヨは溯河回遊魚だが、陸封されている個体群も各地から知られる。この陸封されている個体群は回遊の個体群と別種レベルでの分化が進んでいるといわれる。陸封型は、背鰭の独立した3棘にある鰭膜が棘の先端まである。婚姻色を発現させた雄は縄張りを作り、同種のオスを激しく追い払うようになる。このとき、繁殖期のオスに様々な模型を近づける実験では、形にあまり関係なく体の下面が赤ければ攻撃行動を起こし、この習性は本能行動の例として教科書などにも登場しているという。