腹ごしらえから
最初は、部屋決めから。男性陣は、入った正面の和室。女性陣は、右手にある、バス・トイレ・テレビ付きの洋室。さらに目の前は芝生とオーシャンビューと、この建物最高の部屋。さっそく荷物を広げて着替えから、気分はリゾート。二階の食堂に食事の用意ができているらしい。二階へ行くには、金属製の白い螺旋階段。ここって部屋の中だよね。二回に上がって二度目のビックリ、そこは高い吹き抜けに、一面フローリングの大きな部屋。部屋の角では独特の銅像、テレビの上ではハンマーヘッドがお出迎え。食事の準備は、石垣島シーマンズリゾート副支配人の樅山さん。全員そろったようなので、それでは”いっただきま〜〜す”。食事を終えたばっかりだけど、今日はハードスケジュール、すぐにダイビングの準備開始。なんせ、これから2本潜るんだから。ガサガサ・ゴソゴソ・・・、しまった、サンダルが無い!!、だれか余分持ってな〜い?。でも大丈夫、ここでのスタイルは、宿からすでにフル装備(タンクは背負わないよ)、ラッキー。ウェットを着て、ブーツも履いて、さあ出発だ。
主役”YSD”
|
揺れる揺れる・・・
港はもちろん、日本最西端の「久部良港」。道路は、ずっと田んぼの中、この島って町はあるの?。ご心配なく、10分程で町並みが、ちょっと安心。警察署もパトカーも郵便局も、全然終わらない道路工事も、これはみんな日本最西端。左手に見えるのは、日本最西端の雑貨屋さん。ちゃんと書いてあるし、後でなんか買いに来なくちゃ。港で待つのは、与那国ダイビングサービス自慢の高速艇、”YSD”号。贅沢にもこれを8人で占領しちゃう。天気の方も、雨は上がって問題無し。風だけは相変わらず強い北風、島の北面はちょっと無理。こういうときは南面が大丈夫、これが島のいいところ・・・のはず。安心して港を出ると、滅茶苦茶大揺れ、”聞いてないよ〜〜(本当は聞いてました)”。それもそのはず、港の出口は、もろ北向き。少し進んで、波に合わせて方向転換。さすが船長、鮮やか!!。見事に最西端の西崎を迂回、ぐるっと回って南側へ。正直なもので、島影に入ったとたん波も緩やか、お見逸れしました。
流れているのは当たり前
1本目は、チェックをかねて肩慣らし。ポイント名は「タートルヒル」。なんと場所は、宿泊地・比川浜のほぼ正面、ボートから宿が見えている。ところでこのボート、さすがはダイビング専用。推進はスクリューを使わずジェット、速いし安全。さらに、後ろのゲートを下げれば、3人ずつ並びジャイアントができる。もちろん、乗船も安全で楽チン(なハズ)。なんてったって、ここは外洋に浮かぶ島、当然ほとんどの場所は流れる流れる。つまり、ダイビングスタイルはドリフト。飛び込んだら、一気に潜れよ〜って、海底集合がセオリー。そのためにも、全員が続けて行けなくちゃ。ということで、機材をつけて仲良く整列、船長の合図を待つ。今だ、それ行け、ドボドボドッボーン。言い訳すると、しばらく振りだし、機材もカラカラに乾燥済み。なかなか潜ってくれそうに無いよ〜、ブクブクブクブク・・・。潜降にはちょっと手間取ったけど、それでも、程なく無事全員着底。僕にとっては、これが今シーズンの幕開けだ。
錯覚?、いえいえ、単なるドジでしょう
少し流れてるので、底につかまり岩盤の裂け目を覗き込む。たいてい、こういう場所は魚が沢山いるはず。ビンゴ!、いるいる、キンギョハナダイにニジハタ、黄色が目立つシテンヤッコ、セナキルリスズメダイやカガミチョウチョウウオなどなどなどなど。底の方ではオジサンやニザダイ系の魚がチョロチョロ。棚の上の方は、ヤマブキベラやホンソメワケベラ、シコクスズメダイなどの常連さん。問題は、透明度が抜群、向こうの方まで見えちゃうこと。さらに久しぶりのおかげ(?)で、距離感滅茶苦茶。当然、出来た写真は、光量不足とぼやけのオンパレード。自分のドジを棚に上げて、すっげえ贅沢な悩み、なんて罰当たりな・・・、”スイマセ〜〜ン”。まだまだ他にも、ヤッコと名の付くサザナミにニシキにロクセン、付かないけどタテジマキンチャクダイも。地形のほうも面白そう。外洋の島だけあって、島の周りはすぐドロップ。いたるところに穴・穴・穴・・・。こっちは後のお楽しみということで、肩慣らしはこの辺でお終い。服部さんが取り出したのは、ツンツン棒付きのフロート。みなさん、しっかり安全停止しましょう。まだまだ、浮上後も注意が必要。回れ右、船長さんが安心して近寄れるように、みんな仲良くボートの方を向いてね!!。
|