2006/09/17(日) なんだ、潜れるジャン!
(西伊豆 雲見牛着岩)
雲見

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0370 Fe10 5W+3U 26   25 08:49 09:34 45 11.3 18.0 × S 畝流 10
0371 Fe10 5W+3U 26   25 11:06 11:53 47 11.6 17.3 × S 畝流 10

ポイントの状況・その他
天気は晴。今日こそ台風の影響を懸念していたが、雨も降らず、見た目海も荒れていない。が、そう甘くはなかった。牛着岩の内側のフロートでは流れが、水路はうねりが入り、午前中で水路閉鎖。幸い僕らはかなり早いエントリーで無事潜れたが、最後はうねりの影響で、壁際ではブランコ状態。外は暖かく、透明度もまあまあだったので十分楽しめたが。
今回からサービスは「はまゆ」に。最新のボートは大型で、エキジットはフィンを履いて立ったままでリフトアップ。これは楽チン。ポイントも指定でどこでも拾ってくれると言うこと。せかせかしてなくって、僕らには合ってるかも。
3連休の中日なので、あまり混まないかと思ったが、東名渋滞は大和先頭に30km。沼津市内も予想以上に混雑。やはり台風が原因か?みんな早めに切り上げた?おまけに雨が激しくなると、走行が厳しい状態も。これも渋滞に拍車をかけたかな。

メンバー ワンちゃん,Yuki,Junichi,Hiroko,KJ,Ryoの6人。 

1本目 牛着岩
道標 フロートごとには・・・
(ニジギンポ)
これって別種?
(トウヨウコシオリエビ)
これは少ないはず・・
(アサヒアナハゼ)
8時半、早々にエントリー。「はまゆ」の最新船は大きくてゆったり、かなり贅沢気分。あっという間にポイントに到着。エントリー直後、またまたあっという間にフロートに、水面は結構流れが。潜航中も要注意、危ない人はしっかりロープで無事到着。この先、牛着までは、白いフロートの道標。おやおや、フロートごとに、ちゃっかり”ニジギンポ”が居候。
壁に沿って-16mアーチ方面へ、しばらく進むが魚影が薄い。それではと、ひたすら壁の穴散策。何か動いた?穴の中は貝で満杯?よくよく見ると、隙間から”トウヨウコシオリエビ”。右下の赤い奴が図鑑で紹介されるタイプ。ちょっと待てよ、それじゃ上に居る鋏脚に白点があるタイプは?今までは勝手に同じ種類にしていたが、どうやら別種。これ以外にも、鋏脚が白黒の縞模様で、黒いタイプ。これも違う種類なの?これが一番良く見るのに、名前が付いていないなんて・・・。(図鑑の分類の見直しが必要になっちゃいました。3つに分けなきゃ・・・。)
気を取り直して、次だ次!よし、発見。穴の奥で身構えるのは、模様からは”オオヒメベニツケガニ”。だと思うが・・・。実は穴の奥にピントが会わず、見事なピンボケ。だもんで、一時保留(エビ・カニ類はこれが多くて・・・)。さらに行けども、あまり収穫なし。お、アナハゼ、しかもこれは”アサヒアナハゼ”。アナハゼは何処にでも居るけど、実はこいつはあまり写していない。少ないのか、単なる偶然か?
隙間ごとには・・・
(オオヒメベニツケガニ)
重連
(ニシキウミウシ)
避難中
(トラウツボ)
こんなとこにも
(イソギンポ)
あまりの閑散さに、コースを変更。まだ通れそうな水路を抜け、裏側の壁に。情報ではイバラタツが数匹いるらしいが・・・。それでも、道中壁面のチェックは怠らずに。よしよし、カニ発見。同じ環境なだけあって、さっきのピンボケを取り戻せそう。今度ははっきり”オオヒメベニツケガニ”を確認。良かった〜。
水路の中は、やや問題あり。うねりがかなりの魚を翻弄。大き目の”ブダイ”も、あわや吸い込まれそう。危機一髪で回避の場面も。こっちは押し出されたのか?”ツマグロハタンポ”が穴の入り口で右往左往。下の洞窟に入れば静かだが、上の水路はうねりが激しい。タイミングを計ってうまく抜けないと、場合によってはかなり危険?
水路を抜けた崖では、”ニシキウミウシ”がデート中。ていうか、これって逆向き?お互いお尻同士を向け合って、もしかして交渉決裂?いやいや、これが彼らのデートなのかも。邪魔しないで先へ進むぞ。おっとビックリ、大き目の窪みにはまっているのは”トラウツボ”。確かにこれなら流れに強い?”サラサエビ”や”イソカサゴ”も、この際贅沢は言ってられないってとこか。他にも”タマゴイロイボウミウシ”やら”スベスベマンジュウガニ”やら・・・。ところで、この広い壁の何処にイバラタツが???
ただでさえちょっと荒れ気味の中、散策は早々にあきらめ退散、退散。戻りの水路も慎重に、特に最後の通り抜け場所が要注意。なんせ壁と岩の間、浅くなって狭くなって・・・。うねりに合わせて素早く通るが、勢いがつくので激突注意!!何事もなく全員通過、でも閉鎖になるのも時間の問題か。牛着岩の内側も気持ちうねりが大きくなった。ほとんど魚たちがいない海を、”イトヒキベラ”が一匹。やけに寂しげ。最後は安全停止のフロート、”ニジギンポ”のちょっかいで、小さな”イソギンポ”が飛び出した。

2本目 牛着岩
しみ??
(ムラサキウミコチョウ)
貫禄?
(コロダイ)
洞窟の中は・・・ こんなところで
(ヒメセミエビ)
外はうっすら汗をかくほど、今日はかなり暖かい。十分休憩後の2本目、海の様子は如何なものか?エントリーの船も流され、さすがに1本目よりうねりもきつい。早めに水路を抜け裏の洞窟へイザリウオ探しに。水路の入り口でJunichiが停止、壁の段に紫のシミ?1cm程の”ムラサキウミコチョウ”。この系統のウミウシはなんせ小さい、写真で見るとあんなに大きいのにな〜。
水路出口の岩の下に、大きな魚を発見。最近ご無沙汰の”コロダイ”。幼魚は良く見るが、この大きさは久しぶり、かなりの貫禄。色も結構きれいだよね。水路を抜け右手へ。”カワハギ”に混じって、”ムレハタタテダイ”が一匹。これで群のつもりなのかも。先へ進もう、”クロホシイシモチ”が乱れ泳ぐ中、洞窟へ。この洞窟、奥は狭まり、人が入ると泥が舞う。大勢入っても、精神的にも落ち着けない。何かあったら教えてねとばかり、外で待つことに。結局何も居なかったみたい・・・。
上を見上げると、”スズメダイ”の群も方向定まらずバラバラ。こんな状態じゃ長居は無用、さっさとあっちへ戻ることに。水路の洞窟は相変わらず静か。底の岩の間に、オレンジの生物を発見。明かりを当て覗き込む。どうやら岩の窪みに”ヒメセミエビ”が居るようだ。うまく写るか心配だが、一応、確認の写真を一枚。かなり無理があるかも・・・。
折角来たのに・・・
(モンツキハギyg他)
避難体制
(ベニイザリウオ)
翻弄されて・・・
(タツノオトシゴ)
エキジット
(ニジギンポ)
時間がたち、内側の海もかなり厳しい状況に。壁際はうねりで水流が入れ替わる。小魚たちが流れに翻弄されるように行ったり来たり。”カミナリベラ”に混じって”オキナヒメジ”、さらにはまっ黄色に目立つ”モンツキハギyg”が一匹。折角黒潮に乗ってやって来たのに、「この扱いはナンだ」と、苦情の1つも言いたそう?
他の奴らもかなり敏感?”ベニイザリウオ”は、効率よく窪みに避難。これに反し、”タツノオトシゴ”は、住処の海草ごと洗濯機状態。うねりにもまれ、隠れるどころじゃない様子。でも、写真を撮る方もちょっと大変。体を固定し、なんとか横を向くのを待つが・・・。何枚撮っても背面写真ばかり、だれかいいショット撮れたかな?
”クロホシイシモチ”に混じり、オレンジの魚が。これも群れとはぐれたのか、”キンギョハナダイ”が一匹。その隣は”メバル”?今日の海じゃ、魚たちも人には構ってられないんだな。もっと荒れないうちに素直に帰ろうっと。1本目同様、”コケギンポ”と”ニジギンポ”が見送ってくれるぞ。

今日の昼飯 etc.
天気が悪くなる前に、機材を積んで帰路に。昼食は街道沿いの「モスバーガー」で、銘々にお好きなものを。僕は、「モスバーガー」と「チーズケーキバー」+「アイスティー」ってとこかな。

今日のお魚
ニジギンポ/トウヨウコシオリエビ/コシオリエビSP2/カワハギ/アサヒアナハゼ/ボウズコウイカ/スジコウイカ/オオヒメベニツケガニ/ブダイ/ツマグロハタンポ/ニシキウミウシ/トラウツボ/イソカサゴ/サラサエビ/スベスベマンジュウガニ/タマゴイロイボウミウシ/イトヒキベラ/イソギンポ/クロホシイシモチ
ムラサキウミコチョウ/コロダイ/ムレハタタテダイ/キイロイボウミウシ/スズメダイ/ニザダイ/アイゴ/オルトマンワラエビ/ヤマドリ/ハコフグ/カゴカキダイ/シラコダイ/イシダイ/ノコギリガニ/キューセン/カミナリベラ/モンツキハギyg/オキナヒメジ/ベニイザリウオ/タツノオトシゴ/メバル/キンギョハナダイ