2006/09/30(土) 川奈初ボート
(東伊豆川奈 馬の背No4/ビーチ)
川奈

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0366 Al10 5W+3U 25   24 09:10 09:53 43 16.4 22.2 A C   20
0367 Al9 5W+3U 25   24 12:01 13:01 60 8.2 13.4 × C   10

ポイントの状況・その他
馬の背ポイント
曇りで時折パラパラと雨が落ちる今一つの天気。しかし大きな崩れはなく、濡れてさえ居なければ陸上では温かい。1本目は、川奈では初のボート。予約は10時半だったが、到着したのは8時20分。おかげで9時のボートに乗せてもらえることに。最も近い「馬の背No4」ポイントへ。透明度がいいとはこんなに楽なのかと思わせる1本。その分大物は出にくいけどね。水温も終始24〜25℃。ビーチはやや透明度が落ちるが、それでも10mは見える。良い季節だね。
行きの渋滞は無し。小田原のパーキングで朝食&トイレ。ここで今日の運試しは、”ホシエイ?”帰りも首都高以外は渋滞なし。

メンバー Junichi,Hiroko,KJ,Ryoの4人。 

1本目 馬の背NO4(ボート)
海が明るい
(スズメダイ)
気持ち良〜い!
(ブダイ)
はい、ポーズ!
(アカハタ)
同じポーズ?
(オキゴンベ)
ジャイアントでエントリ−。透明度が良く、エントリー直後から水深20mの海底が見える。各自フリー潜降し、まずは内側の根をゆっくりと。外は曇りなのに、根全体が見渡せ、かなり明るい。透明度が良いってことは、こんなに世界観が変わるんだ。反面、魚たちにとっては遠くが見える=外敵に敏感。ちょっと魚影が寂しくなるのが残念。それでも常連は健在。大きな”メバル”がドンと腰を据え、”スズメダイ”や”キンギョハナダイ”たちが、物陰を利用しながら泳ぐ。”イシガキダイyg”も、忙しそうにちょっと出て来ては、また岩陰に隠れる。人に驚いたのか、”アカイソハゼ”が大急ぎでカイメンの影へ。普段はあまり人を気にしないやつらなんだけどな。
”アナハゼ”が泳いでいく。こいつらはあまり周りを気にしていない様子。岩の裂目の空間では、”ゴンズイ”がおおきな塊をつくり、これまた穴の常連”ツマグロハタンポ”もこれに加わりたそう?さらに壁面を観察しながら進む。”キイロイボウミウシ”が一匹、これだけ目立つと言うことは、かなり不味いということか?こっちでは”ウツボ”が穴から顔を出し、海面の影では、黒い体に黄色い線が鮮やかな”キンチャクダイyg”が隠れん坊。ウミウチワの上の”オルトマンワラエビ”は、写真を撮ったときには何処かへ。脚の先だけが空しく写ってる。
外のほうを見回すと、鰭を全開にした魚が。見慣れない魚だ、初物か?近づいてみると、”ホンソメワケベラ”が周りをちょろちょろ。これは!クリーニング中の”ブダイ”。気持ちよさそうに鰭を広げた姿。こんな姿は始めてみるので、ちょっとブダイには見えなかったな〜。周辺の岩の下からは、”ツマグロハタンポ”が恐々顔を覗かせる。大きな岩の脇に、俺の場所だと居座るのは”アカハタ”。お客さん、そのポーズで一枚って感じに撮影。
”ネンブツダイ”の群に遭遇。良く見ると”クロホシイシモチ”が数匹、”オキタナゴ”も混じっている。確かに同じような色なんだが・・・。ここらで、沖側の根に移動。こちらの根の方が若干大きく、外側は砂地になるので少し潮当たりも強いようだ。相変わらず魚たちは逃げの態勢、岩壁をじっくり探すことに。棚の上の”オキゴンベ”はさっきのアカハタと同じ体勢?かなりスケールは違うけどね・・・。
何処??
(シラコダイ)
何処2??
(ソラスズメダイ)
久しぶり
(オトヒメベラ)
こんなとこに?
(ツムブリyg)
壁面にへばりついているのは、”フサカサゴ”。こいつら似たようなのが多いが、特にコクチフサカサゴとの区別は難解。口の大きさが違うだの、側線の曲がり方が違うだの・・・。どっちも写真からじゃ簡単にはわかんね〜よな〜。
周りに魚が居ないので、段々対象が小さく。まずは”シラコダイyg”、逃げ回るのでろくな写り方をしない。ご覧の通り正面ショット。色はきれいでかわいいんだけど・・・。次は久しぶりに”ソラスズメダイ”。でも、こいつもチョロチョロ逃げ回る。で、撮れたのがこれ。いったい何を撮ったんだか・・・。こんなとき、つくづく、一眼が欲しいと思う・・・。キャノンのEOSキッスデジタルNが今お買い得?でも先立つものが・・・。
岩の間で何かが動いた。目視じゃほとんど確認できないが、確かに動くものが居る。とりあえず、ズームを最大にしてマクロ撮影、いったい何が写っているのかな・・・。で、結果は??やっぱりよく分からない。ヤドカリ?カニ?”コシオリエビの一種”がこんな模様をしていた気がするが・・・。
紅草の間に逃げ込んだカラフルなのは、久しぶりに会う”オトヒメベラ”。かなり特徴的な配色なので一目で分かるが、紅草に隠れるとこんなに分からなくなるもんなんだと、改めて感心。泳ぎだすと結構素早く、流し撮りの完成。最近こんなのばっかりやってる気がするな〜。
安全停止3分、ゆっくり浮上をはじめる。フロートのすぐ下に小さな魚の群が。今までの経験からは”アジ”だったり”タカベ”だったりカワハギ系も良く見るが・・・。素早く動き回る上、海面の揺れも加わり、ピント合わせは至難の業。側面に2本青い線は確認できるが、いったいこれは何だろう?検証の結果”ツムブリ”の幼魚らしい。ま、アジっちゃアジだな。

2本目 ビーチ
浅瀬は面白い
(ベニツケギンポ)
かわいい!
(イトフエフキyg)
横目で?
(モンガラドオシ)
大脱走
(ホタテウミハビ)
ほぼ満潮時で、楽々エントリー。直後に岩の横にへばりつくのは”ヘビギンポ”。こいつらは超浅瀬(水深2m)の常連。続いて・・・、”ホシササノハベラ”に突っつかれるように飛び出してきたのは?見慣れぬ長細い体、動きもやや緩慢、初遭遇なのは一目瞭然。が、いったいこいつはなんだ?ギンポ系だとは思うが・・・。図鑑を調べるとタウエガジ科が最も有力。鰓蓋上方の眼状斑内の中心帯が赤いので”ベニツケギンポ”にしたいが、色はもっと黄色いのばかり。ネットを検索し、やっとこの配色に出会った。浅瀬はまだまだ初遭遇の宝庫だね。
もっと新しい発見を求め、浅瀬をじっくり観察しながら進む。しかし、そううまくはいかない。何もないまま、砂地へ進行。透明度が落ちるといっても10mは見える。さすがに魚が少ない。”サビハゼ”や”カワハギ”、”キタマクラ”といった常連のみ。それでも産卵礁に来れば、それなりの出会いが。今日の主流は”イトフエフキ”の若魚。小さな体の側面に黄色い筋と黒い点が目印。写真のはハレーションで黒点が飛んじゃってるけど・・・。”アオヤガラ”の一家が上のほうを通り過ぎる。記念撮影を一枚・・・。カメラがもたもたしているうちに、いつのまにか撮影の対象は”カワハギ”に。撮った覚えはないんだけど・・・。
しばらくは何もない砂地を徘徊。何かが砂から突き出ている。あれ、徐々に沈んでいくぞ。頭部の斑点模様が”モンガラドオシ”であることを物語る。ウミヘビ系は、大体頭部を出して眼だけで周りを警戒する。こいつも漏れなく同じ行動、横目でちらり。といっても、この眼じゃ何処見てるかハッキリしないけど・・・。
先行隊が何か見つけた?むこうからニョロニョロと逃げてくる奴が。ちょっと見はアナゴ。しかし、頭部は見覚えのある顔、”ホタテウミヘビ”。全身を見る機会はあまりないが、以前宮古のナイトですれ違って以来2度目。あの時ははっきり見る余裕なんかなかったので、今回はチャンス。う〜ん、やっぱりアナゴと同じようなもん、頭部がなかったらわかんないぞ。
悠々
(イトヒキハゼ)
何か用でっか?
(クロイシモチ)
追いかけっこ?
(フタホシニジギンポ他)
3ダイブ目??
(ナンヨウツバメウオ)
ここからはハゼの2連発。大きく堂々と構えているのは”イトヒキハゼ”。赤や水玉がところどころ入るが、やっぱり地味。次は”クサハゼ”、全体に淡色でスレンダー、モデルを意識しているのか?砂の色に溶け込んで見難い。おっと、やって来たのは”シロギス”。動きが素早く、色も淡白、写真写りの悪さでは定評がある。今回はたまたまターンの瞬間をゲット。おかげでまあまあのショットに。色の方はちょっと無理、このくらいで勘弁だな。
堂々と寝そべっているのは”ヒラメ”。このくらいの大きさが旨いのかな?草むらの脇の砂地に、頭でっかちが一匹。テンジクダイ系としてはかなり動きが遅い”クロイシモチ”。確かにこの体系じゃ素早く動けるとは考え難い・・・。こっちの産卵礁では”ニジギンポ”や”フタホシニジギンポ”が枝に擬態?中には”ムレハタタテダイ”と追いかけっこしているのも。
岩場で安全停止。中層は”クロホシイシモチ”の縄張り。先月の大きなマアジの群は何処へ?今日は小型の”マアジ”玉程度。”アオリイカ”も数匹、群を作って泳いでいる。岩の下では、”スジコウイカ”がジッとしている。寝てるのか、何かを狙っているのか、それともただボーっとしてるのか・・・。
”アヤアナハゼ”が泳いできて、岩の上の草むらにさっと隠れる。”ニシキベラ”が”コバンヒメジ”とじゃれあっている。そういえば、日本で撮った”コバンヒメジ”のまともな写真がない。が、今日もあえなく敗退。いつになったらバッチリ撮れるかな?最後にスロープのすぐ下で群れる”メジナ”を見、スロープにまで上ってくる”オヤビッチャ”の見送りでエキジット。したはずなのに、先に行ったはずの2人が見えない。
スロープの脇の水面でなにやら写真を撮っている。もしかしたら・・・。案の定、お呼びがかかり、すでに脱いでいたフィンを再び装着。本日の3本目?潜水時間6秒?水面下0mの”ナンヨウツバメウオ”撮影会の開始。揺れるは、動くは、人は邪魔だは、これはただの木の葉?紛らわしい・・・。こっちのはゴミじゃん。これ見てて波酔いした人が居るんじゃないかな・・・。

今日の昼飯 etc.
定番の「海女小屋」で”アジ”(右列),”キンメ”(左手前),”クロムツ”(左奥)刺と青海苔の味噌汁。

今日のお魚
メバル/スズメダイ/キンギョハナダイ/イチモンジハゼ/サラサエビ/イシダイyg/ネンブツダイ/アカイソハゼ/オハグロベラ/ソラスズメダイ/ナガサキスズメダイ/クロホシイシモチ/ホンベラ/アカササノハベラ/アナハゼ/ゴンズイ/キイロイボウミウシ/ウツボ/トラウツボ/オルトマンワラエビ/アミメハギ/カワハギ/キタマクラ/キンチャクダイ/ブダイ/ホンソメワケベラ/ツマグロハタンポ/アカハタ/オキタナゴ/オキゴンベ/シラコダイyg/ハナハゼ/コシオリエビsp2/カサゴ/イソカサゴ/フサカサゴ/ウミヒゴイ/オトヒメベラ/ツムブリyg/オオスジイシモチ/キンセンイシモチ/ツノダシ/ショウジンガニ/イタチウオ/ヨソギ/ニザダイ/タカノハダイ
ホシササノハベラ/クツワハゼ/ムレハタタテダイ/イトフエフキyg/アオヤガラ/トビヌメリ/クサハゼ/ヘビギンポ/トラギス/コウライトラギス/ミノカサゴ/モンガラドオシ/ホタテウミヘビ/サビハゼ/シロギス/クロサギ/チョウチョウウオ/クロイシモチ/アサヒアナハゼ/ベニツケギンポ/アオリイカ/マアジ/フタホシニジギンポ/ニジギンポ/スジコウイカ/ベニツケガニ/イトヒキハゼ/クサハゼ/ヒラメ/ニシキハゼ/コバンヒメジ/メジナ/イセエビ/サツマカサゴ/ミノカサゴ/オジサン/ハリセンボン/オヤビッチャ/ナンヨウツバメウオyg