国鉄有蓋貨車 ワ(有蓋車) |
箱型の車体の貨車。雨に濡れては困るものの輸送。積荷は米、肥料、酒など雑多。一般的に木製の内張を有する。 記号はワゴン”Wagon”のワ。 |
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ワム60000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワム60000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1961(昭和36)年から製作した、15t積の貨車(有蓋車)。 1963(昭和38)年までに8,580両(ワム60000-ワム68579)が製作。 汎用の二軸有蓋車ワム70000形の設計を基に、組立工法や台枠構造など各部を合理化。 外部構造を全鋼製とし、妻面と側扉にはプレス加工鋼板。軽量化と製作価格低減に留意。 最終工程の部材接合も溶接で施工。側扉の開口部幅を拡大。側扉上部の「鴨居」部分は雨樋を新設。屋根は丸屋根に変更。台枠は、側枠を車幅いっぱいの外側に移し、車体支持をも受け持つ構造に変更し、在来の二軸有蓋車と異なり側面から側梁は見えない。 |
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ワム70000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワム70000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1928(昭和33)年から製作した、15t積の貨車(有蓋車)。 積載荷重15tの2軸有蓋車で、従来の2軸有蓋車(ワム90000形等)の仕様を再検討し、輸送体系の近代化に対応した荷役方式・組立工法を考慮した種々の改良がなされた車両。フォークリフトなど荷役機械を容易に使用可能な構造で製作。 1958(昭和33)年-1960(昭和35)年に、5,710両(ワム70000-ワム75709)が製作。 1984(昭和59)年2月のヤード継送方式全廃で使用が停止され、1987(昭和62)年のJR移行までに全車が除籍。 車体は外部構造をすべて鋼板で構成する全鋼製。 妻面ならびに側扉はプレス加工鋼板を用いて強度を確保しつつ軽量化。 中央部を山型形状に高くした角屋根で、屋根上に7本のプレス加工鋼材製「垂木」が車幅方向に設置。 側扉は中央で2分割された両開き扉。床面・内張りは木張り。 各部材はリベットで接合。車体外部塗色は黒色。 |
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ワム80000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
ワム80000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1960(昭和35)年から製造、使用した、15t積み二軸有蓋貨車。 国鉄貨車の標準型として、1981(昭和56)年までの21年間で、26,605両が量産。 1.汎用車 ・試作車:80000-80004 1960年に製造された、ワム89000形(初代ワム80000形)の欠点を改良して車体を大型化した試作車。 屋根は鋼板製であるが、プレス鋼板による垂木を8本取り付け。 ・1次量産車:80100-82899 1960-66年(昭和41年)に量産されたグループ。 ・2次量産車:83000-88999,180000-188801 1968(昭和43)年10月のダイヤ改正で、貨物列車の最高速度引き上げ(75km/h)に対応。 側ブレーキが片側から両側に増設。屋根がプレス構造に変更。 小改良を加えながら、1970(昭和45)年まで製造。 ・側中省略試作車:188802-188806 1971(昭和46)年製。屋根を支えるため片側2本ずつの側柱を省略した試作車。 強度確保のため、妻板の厚さは従来車の2倍、鴨居や台枠側梁を強化。従来車に比べ高さが60mm増加。 ・物資別適合車汎用化改造車:188807-188818 オートバイ輸送用車の汎用化改造車。 ・走行安定対策車:280000-288499,280000番台 1975(昭和50)年より製造された改良型で、1981年までに8,500両が製造。 走行性能の改善のため軸距を延長。床鋼板の厚みを増加。軽量化のための引戸のアルミ化など。 雨樋縦管が車端部に露出。屋根は耐候性高張力鋼1.6mm厚に耐食性ポリエステル樹脂を塗布し、塗色が薄茶色。 ・保守向上車:380000-380499,380000番台 走行安定対策車(280000番台)をベースに、保守性の向上のため軸受を平軸受からコロ軸受に変更。 1991(平成3)年1月-1993(平成5)年3月に500両が改造。外板塗装は貨物ブルーに変更。 |
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80100 - 81599 |
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80100 - 81599 |
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281000-281629 |
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ワム90000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワム90000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1961(昭和36)年から製作した、15t積のの二軸有蓋車。 1938(昭和13)年から標準形有蓋車として大量製作されたワム23000形の走り装置を二段リンク化したもの。 1.10万台(ワム23000形の原番号の頭に1を加えた)番号の車両:14,672両 改造車 ワム123000-ワム131809, ワム132000-ワム133599, ワム135000-ワム140534。欠番あり 2.9万番台の車両:4,335両(ワム90000-ワム94334) 多くは新製車 ワム23000形を二段リンク化改造した車両:最初の150両(ワム90000-ワム90149) トキ900形無蓋車の改造車:700両(ワム90875-ワム91174, ワム91825-ワム92224) ワム50000形有蓋車の改造車:90両(ワム91775-ワム91824, ワム93725-ワム93764) 製造初年は1953(昭和28)年で、ワム90000形としての新製は、1954(昭和29)年-1958(昭和33)年。 1969(昭和44)年3月末で18,790両。 側面に片開きの荷扱い用扉。ドアに横2本のリブのあるのが外見上の特徴(一部にリブのないものもある)。 1955(昭和30)年8月より250両が、橙色帯線「急行便」が標記され、ワキ1形、ワキ1000形とともに急行貨物列車に運用。 1986(昭和61)年に形式消滅。 |
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(昭和34年度:917両) |
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(1,025両中725両) |
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ワラ1形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワラ1形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1962(昭和37)年から製作した、17t積の貨車(有蓋車)。 1960年代の鉄道貨物輸送漸増に対応するために開発。 汎用の二軸有蓋車ワム60000形の設計を基に、車体を最大限度まで大型化。外部構造は全溶接の鋼製車体。 1966(昭和41)年までに17,367両(ワラ1, ワラ2, ワラ100-ワラ17464)が製作。 |
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ワキ5000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワキ5000形貨車は、日本国有鉄道(国鉄)が1965(昭和40)年から製作した、30t積の貨車(有蓋車)。 プレス加工鋼板を用いた近代的な車体構造を採用する大形有蓋車。 1965(昭和40)年-1969(昭和44)年に、1,515両(ワキ5000-ワキ6514)が製作。 積載荷重30t(パレット荷役時25t)のパレット荷役対応2軸ボギー有蓋車。 外部構造は普通鋼製とし、側面の構体すべてを4分割の引戸とした「総開き構造」。 側面すべてが開口部となる車体構造で、台枠は中梁中央部の高さを増した魚腹構造。 屋根は丸屋根。側面の「鴨居」部に雨樋を設け、後年製作の車両では妻面の向かって左側に1本の「竪樋」を追設。 外部塗色は側扉を含めた車体全体を とび色2号。 1.前期形 ・先行量産車:1965(昭和40)年に、100両(ワキ5000-ワキ5099)製作 車体構造をワキ10000形試作車の仕様に準拠して製作した区分。 屋根は天井板を併設する丸屋根、妻面の「竪樋」は装備しない。 台枠の中梁魚腹部には縦補強を片側6本設ける。 ・量産車:1965(昭和40)年-1966(昭和41)年に、235両(ワキ5100-ワキ5184, ワキ5265-ワキ5414)製作 車体の基本構成は先行量産車と同一であるが、強度向上を企図して屋根の材質を耐候性高張力鋼に変更。 雨樋は妻面向かって左側に「竪樋」を1本追設。台枠は中梁魚腹部の縦補強を片側2組に削減。 ・TR63D 形台車装備車:1965(昭和40)年に、80両(ワキ5185-ワキ5264)製作 量産車の台車のみを TR63D 形台車に変更した区分。 新幹線電車の使用済車軸を検査のうえで再使用。台車以外の各部仕様は量産車と同一。 2.後期形 ・量産車:1966(昭和41)年-1968(昭和43)年に、817両(ワキ5415-ワキ6231)製作 屋根をプレス加工鋼板に変更し、天井板を廃して断熱材を直接吹付。 軽量化と製作工数低減のための設計変更で、屋根形状は中央部が高い角屋根に変更。 ・TR220形台車装備車:1969(昭和44)年に、3両(ワキ6232-ワキ6234)製作 TR220形台車(TR63系台車の改良)を装備して落成した区分。 ・TR216A形台車装備車:1969(昭和44)年に、330両(ワキ6235-ワキ6514)製作 台車がTR216A形(台車とブレーキ装置に大規模な)変更がなされた区分。 |
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ワフ22000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワフ22000形貨車は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である運輸省に在籍した有蓋緩急貨車。 1947(昭和22)年-1948(昭和23)年に、975両(ワフ22000-ワフ22974)が製造。2t積二軸有蓋緩急車。 大正期に製造されたワフ600形、ワフ3300形等の老朽木製緩急車の置き換えのために製造。 車掌室重視の鋼製車ワフ21000形に準じた設計。車軸が短軸で、車体は溶接構造。 当初は、車掌室内に電灯,ストーブは未設置。1963(昭和38)年に車軸発電機,蓄電池箱、ストーブが設置。 |
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ワフ29500形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワフ29500形貨車は、1955(昭和30)年-1961(昭和36)年に日本国有鉄道(国鉄)に登場した貨車(有蓋緩急車)。 貨車に緩急車設備を追加した有蓋緩急車のうち、老朽化した車種を置き換えるために製造。 650両(ワフ29500-ワフ30149)が製造されたが、本形式が「ワフ」としては最後の新製形式。 車体の外観等はヨ3500形(ヨ5000形)車掌車とワム90000形有蓋車の折衷的な形態。 貨物積載量を5tとし、デッキを備えたうえに車掌室もある程度の広さを確保し、双方の折衷的な設計。 車内には車掌業務用として1人分の執務机・椅子、長椅子等が設けられ、電灯設備と、暖房用石炭ストーブも新製時から備え付け。塗色は全車輌黒。 |
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ワフ35000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄ワフ35000形貨車は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である運輸省に在籍した有蓋緩急貨車。 ワフ25000形(8トン積二軸有蓋緩急車)をワフ29500形に準じた設備へ改善したもの。新車号は原番に10000を加えた。 1960(昭和35)年-1965(昭和40)年に、844両が国鉄工場で工事。 車掌室が拡大されストーブが設置。出入台も設けられた。貨物室の荷重は5トンに減少。 走り装置も二段リンク式に改造し、最高運転速度は75km/hに向上。 |
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