分布: |
ロシア沿海地方・ハバロフスク地方の沿岸部,カムチャツカ半島,千島列島,樺太,日本列島(北海道,本州)および中国東北部に分布する留鳥または漂鳥。冬場の積雪地でも観察。日本では、現在は東日本では普通種。 |
特徴: |
体長21cmほど。ムクドリよりやや小さめで細身。他のタイリクハクセキレイ亜種より大型。頭から肩,背にかけてが黒色または灰色、腹部は白色だが胸部が黒くなる。顔は白く、黒い過眼線が入る。セグロセキレイと類似するが、本種は眼下部が白い。セグロセキレイやキセキレイと同様、尾羽を上下に振る姿が特徴的。 |
備考: |
世界中に広く分布するタイリクハクセキレイ(学名 Motacilla alba)の一亜種。英名では、タイリクハクセキレイ各亜種を総称して "White
Wagtail" と呼ばれるが、特にハクセキレイ (M. a. lugens) を指す際には "Japanese (Kamchatka)
Pied Wagtail", "Black-backed Wagtail" と呼ばれる。
主に水辺に棲むが、水辺が近くにある場所ならば畑や市街地などでもよく観察される。河川の下流域など比較的低地を好む傾向があり、セグロセキレイやキセキレイとは、夏場は概ね棲み分け。冬場はセグロセキレイ、キセキレイと生活圏が競合する場合がある。 |
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全体で11亜種に分類。
日本国内ではハクセキレイ (Motacilla alba lugens) のほか下記の亜種が観察。
タイワンハクセキレイ Motacilla alba ocularis
ロシア(中央シベリア高原以東のシベリア・極東地域)およびアラスカ西岸に分布し、日本国内にも少数が分布。
過眼線があるなど容姿はハクセキレイと酷似するが、本亜種は胸部の黒色が嘴の下までつながる点で判別。
ホオジロハクセキレイ Motacilla alba leucopsis
中国大陸、朝鮮半島、台湾、日本(南西諸島、九州、本州西部)に分布し、台湾では普通種。
日本の本州では渡りの最中などで見られることがある。
過眼線が無く、容姿はタイリクハクセキレイ基亜種に酷似。
シベリアハクセキレイ Motacilla alba baicalensis
ロシア(バイカル湖周辺の高地)、モンゴル、中国内モンゴル自治区に分布。
日本国内では観察記録があるものの、めったに観察されない。
ネパールハクセキレイ Motacilla alba alboides
ヒマラヤ山脈周辺に分布。日本国内では観察記録があるものの、めったに観察されない。
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撮影: |
東京都板橋区
埼玉県深谷道の駅はなぞの
神奈川県横浜市汽車道
東武動物公園
石川県能登半島能登島大橋 |