2006/12/17(日) Merry Christmas
東伊豆海洋公園 ビーチ(砂地・1.5の根)
IOP

No 器具 温度[℃] 時間 水深[m] 環境 透明度
[m]
タンク スーツ 気温 水面 水中 entry exit 潜水 平均 最大 Boat 天気
0384 Fe10 DRY 13   17 09:29 10:13 44 14.0 20.7 × C   20
0385 Fe10 DRY 14   17 12:05 12:50 45 12.8 25.3 × C   20

ポイントの状況・その他
出発は12月16日の午後。西東京市から多摩ニュータウンを抜け129号線で厚木へ。途中、ドライのアンダー(Power's浦和)、サンダル(西東京靴の大型安売り店)、靴下(Uniqlo府中)と、借り物競争ならぬ買い物リレー。厚木のロイヤルホストでハンバーグを食べ、後は小田原厚木を通り伊東市へ。ほぼ順調(?)に走ってきたが、最後の最後で目的地をロスト?「このきつい登りは、確か・・・」。予想を裏切らず、目の前に現れたのは大室山の交差点。やっぱり行き過ぎた、Uターンして再度散策開始。もう通り過ぎるなよ〜。
朝の天気は今一つ。曇り空から時折霧雨?しかし時間がたつにつれ、徐々に回復。二本目を追えたころには太陽も顔を覗かせ、ポカポカ。温かく食事を終え、ログ付け。と、思ったのも束の間、撤収間際には強烈な北風が吹き始め、女心と秋の空ならぬ、冬の空の七変化。明日辺りは寒くなりそう・・・。
帰りは温泉に入り、少しのんびりしてから現地を出発。ラジオからは、「大和トンネルで車6台の事故、渋滞17km、小田原厚木も5km渋滞」と、前回に続き無情な放送。ま、厚木で下りて下走る予定だからあまり関係ないかも。実際、厚木-東京は60km程度、129号と16号がかなり走りやすいので下道も利用価値あり。多摩辺りにも高速と間違うほどの道が出来ているようだしね。それでもやはり高速のほうが早い。東名1250円と首都高700円(今後は端から端で高くなる?)との天秤。今回は財布が悲鳴を上げてるので・・・。

メンバー 総勢11人。FUNチームは9名。 

1本目 砂地
 
今日の海は前回と打って変わって穏やかな表情。いつもこれぐらいだと良いんだけどね。逆に陸上は賑やか、近くで花火(火花?)まで??ま、若干は混乱があったものの、概ねスムーズにエントリー開始。水温は下がったといっても、まだ17℃。今年の伊豆は、東が西より2℃程高めの傾向が。それより何より、この透明度。やはりこの時期はこれじゃなくっちゃ(偉そうなことを言ってるが、実際に本格的にこの時期潜るのは今年が最初。伊豆冬ビギナーの戯言)。
1の根左手の駆け上がりを下り、砂地へ。本当に透明度を実感したのはここから。砂地に降りる手前から、すでにぼんやりツリーのシルエットが。透明度は悠に20mを越しているのでは?早速ここから一枚。近づくに連れ、徐々に輪郭がハッキリし、少し近づいては一枚、さらに近づいてはまた一枚・・・。って魚じゃないんだから、なんでこんな撮り方してるんだ?習性とは恐ろしい・・・。
 
去年から大型化した高さ3mのツリーは、重量10kgとのこと。テレビでも海中設置が放映され、例年以上に話題が高まってる?その割には幸か不幸か、ツリー周辺に人影も無く独占状態。今だ、チャンス、みんな集合、ツリーをバックに全員で記念撮影、はい、エア吸って・・・。
ツリーといったら、”Merry X'mas”。ここでみんなに、サンタさんから”X'mas Present”(写真右)。中にはありがたいお言葉が。
さらにもう1つの名物、海中ポストにポストカードを投函。ここではムレハタタテダイがお出迎え。これでこの冬のイベントを一通りクリア。7年目にしてやっと冬の伊豆をEnjoy出来たかな?
クマドリイザリウオyg(-20m)
駆け上がりの岩場と砂地の境目あたり。ちょっと内側に入ってところにへばり付いていた。色はいつもの歌舞伎役者のようなのとは違い、黒の地に黄色い小斑点が散在するタイプ。もちろんこっちで見るのは初めて。小さめで、みんなに見られスゴスゴと岩の下方へ移動開始。もうシャイなんだから・・・。それより、黒いのってモニターで判別が難しいんだよね。ほら、やっぱり隅っこで切れてる・・・。ピントも全然合ってないし・・・。(ただ下手糞なだけだったりして・・・)。今のIOP一番人気で、振り返ると後続がカメラを抱えてずらり。残念だけどこれで諦め。また来れたら来るからね、それまで頑張れよ。
(クロニセツノ)ヒラムシ(-20m)
ウミウシ同様、貝殻を捨てた貝としては同じようなものだが、今一つ人気がない。二次元より三次元の方が見栄えがいいから?それとも、種類や数が多くないから?ウミウシに擬態する負け犬根性が気に食わないから?・・・と、勝手に言いたいことを言っているが、色的には結構きれいなのも居るんだが。名前が付いているのもいるけど、ほとんどが名無しなので調べがいがないっていうのが結構大きいかも・・・。
イロイザリウオyg(-20m)
クマドリの居たすぐ下の岩にも黄色のイロイザリが居たようだが、例の異常人気に押され、周辺は大渋滞。今回はパス。すぐ側の岩と、少し横に移動した岩に、オレンジ色のイロイザリが1匹ずつ。まだ小さいが、立派に自己主張・・・してるのかな?いずれにしてもこの周辺だけで3匹も。イロイザリは今が旬?寒さに負けず頑張れよ。
ムカデミノウミウシ(-10m)
ウミウシとしてはポピュラーな種。大きいのも多く、青い色はきれいだが、形状は人によっては好き嫌いがありそう。一口に形状といっても、こいつの場合、長めの物や短めの、細いのや太いの、捩れてるのやフサフサ系とバラエティーにもかなり富むようだ。沖縄やハワイ、東南アジア、色んな場所で見られるし、もしかしたら他種とかなり混同しているかも・・・。
最後は送り出しで安全停止を兼ね岩場の散策。ダイビング後半の浅場では、まだドライの空気抜きの方が気になって今一つ集中できないよ〜。

2本目 1.5の根
ドライの首の折り方が今一つ・・・。気にはなったが、ま、平気だろうと高をくくりエントリー。エントリー直後、左手首に一筋の寒蝕。「え、なに?なんでこんな所から?」手袋を外し、手首を整え、もう一度手袋とダイコンで固定。どうやら浸水は止まったようだ。後日談だが、ドライの内側を乾かそうと、ひっくり返してビックリ。手首のラバー内側に引っ掛け傷のような亀裂が。それも左右両方。まだ買って1年、着たのもこれが4回目、そんな簡単に切れちゃうの?爪で引っかいた?それとも引っ張られて断裂?いずれにしても応急修理。ウェット用のゴム糊でも大丈夫かな??
ちょっと脱線したのでここらで本線復帰。2本目は1の根を越え、1.5の根のオオモンに直行。後はゆっくり上がりながら散策するコース。1の根を越え、岩場の上を進む。前方の突き出した岩の上にサンゴイソギンチャクが群生、クマノミとミツボシクロスズメダイが群れている。一頃に比べ、ミツボシクロスズメダイはやや成長し、形も大人びてきたね。
カザリイソギンチャクエビ(-15m)
サンゴイソギンチャクの群生と来れば、当然エビたちにとっても絶好の住処。予想通り、透明な体に、左右の眼を結ぶ白色横帯。歩脚や尾扇に暗褐色と白色の細斑点が散在するのが特徴。よく似たホシナシイソギンチャクエビはこの斑点が無いんだよね。ところで、この間カメラを修理(基盤交換)してから、今一つピントや画像の荒さが気に食わない。腕が悪いだけかもしれないが、再生時に読み込みエラーが多発するし、そろそろ考え時か?それにしても先立つものが・・・。
スズメダイ(-20m)
(ホンエダ)トゲトサカの周辺で群れていた。大群で群れ、銀色の体キラキラした舞を見せてくれるこいつらも良いが。こういうソフトコーラルの周りでも絵になる。普通に見られるので無視されがちだが、色や形は結構お気に入り。マツバスズメダイやミヤケスズメダイといった区別の付きにくいのもいて、毎回迷うんだよ。伊豆ではこっちが主流だよね。
オオモンイザリウオyg(-23m)
目的の場所に到着、水深はちょっと深め。ワタトリカイメンの口(?)に収まった状態。良く見ると、このカイメン自体もイザリウオ形状?親か何かと間違えてたりして・・・。ハワイやセブ島では大きな奴に遭遇してるが、伊豆では噂だけ。お目にかかったのは今回が初めて。若魚も今回が初めて。でも小さくてもドッカと構えているのは、いかにもオオモン。
ウデフリツノザヤウミウシ(-20m)
前回に引き続き、1の根先端付近のちょっと深場で。今まであまり見なかったのは、やはり潜る時期のせい?これからの季節はすぐに見つかるので、あまりありがたみがなくなるとか・・・。それでもこの配色はちょっと独特だよね。今一つ、どっちが前かよく分からないとう意見も・・・。
1の根のほぼ真下近く、この辺にはタキゲンロクダイの幼魚が多いようだ。1の根の側面を観察しながら、徐々に水深を上げていく。裂目の中で、トラウツボが目一杯存在をアピール。そこじゃ威嚇にならないって。
ムナテンベラ(-15m)
ベラ系はすばしっこいので写真に撮るのは大変。特に現在のマイカメラではシャッタータイムラグが大きく、チョロチョロ泳ぎ回るのはほとんど不可能。それでも挑戦する愚か者。魚だけを追いかけ、異常なほどの流し撮り。後はカメラの性能に頼るだけ。で、撮れたのがこのショット。とてもアップには耐えられない。色だけは出たんだけどね・・・。伊豆半島以南で見られるということでたまに見るけど、この配色はつい目を引かれて撮っちゃうんだ。
クロアナゴ(-15m,-7m)
岩の裂目に現れたのは、ぶっといクロアナゴ。今までは管好きのイメージがあったが・・・。でもこいつ、なんせ太い、かなり大味?
送り出しでも遭遇。ここではサラサエビと仲良く並んでツーショット。こいつも結構太いぞ。
シマハタタテダイyg(-10m)
この間大瀬崎で見たミナミハタタテダイ同様、こっちでは結構レアだと思うのだが、周囲の反応は今一。ハタタテダイか〜って言う感じ・・・。成魚は南方で見るけど、あまり多くは無いと思うし、僕自身、幼魚はこれが初めて。岩の下を逃げ回るので、見辛いし写真も撮りにくいのは確かだけど・・・。成魚は体が黒で、背鰭が黄色。ハタタテダイ系としては縞が無く、かっこいいとは思うけどちょっと異質な外観。その割には幼魚はハタタテダイに似てるんだね。
ムラソイ(-10m)
前回に続き、またまた遭遇。他所では見ていないが、ここでは普通種なのか?それとも、今の時期他でも普通に見られるのか?一度確認してみる必要あり。そういえば、他のカサゴ類をあまり目にしなくなってきたし、単に水温が下がってきたから出てきただけだったりして・・・。
エキジット間近、左手を挙げエアーを搾り出す。「つ、冷た!」背筋を通る冷たい感触。やっぱり恐れていた事が・・・。エアを出し、首を捻った体勢で、首筋からジワッと浸水。ドライを直そうとしても、今やったらきっと逆効果。幸い、エアはもうほとんど出ないし、首を動かさなきゃ水は入って来ないので、ゆっくり上がればOK。ドライにはドライのスキルが必要、「百聞は一見にしかず」みんな経験は大事だよ〜。

今日のお魚
トゲアシガニ/ハコフグ/チョウチョウウオ/タカノハダイ/ニザダイ/キタマクラ/クマドリイザリウオyg/イロイザリウオyg/ショウジンガニ/ムカデミノウミウシ/ムレハタタテダイ/サラサエビ
カザリイソギンチャクエビ/クマノミ/ミツボシクロスズメダイ/スズメダイ/オオモンイザリウオ/ウデフリツノザヤウミウシ/タキゲンロクダイyg/トラウツボ/ムナテンベラ/クロアナゴ/シマハタタテダイyg/ムラソイ/キンチャクダイ/ミノカサゴ